story-6.＊ ページ7
………
「やっぱ手越だな」
「手越ってさー」
「おれ手越の友達っていうわ」
「手越が手越だな」
「もう手越って言いたいだけじゃん‼」
おそらく、みんな
興味あるとかないとか
好きとか好きじゃないとか
ファンだとかファンじゃないとか
そんなことは関係なく、
若干お祭り騒ぎになっているこの状態を楽しんでいるようだった。
少し尻込みをしたせいで、
完全に流れに乗り遅れたなっちゃんとわたしは、
1番最後に握手の順番が回ってきた。
手越「ふぅ、あっちー、あっちー…。」
"手越くん"は、人の熱気にあてられたのか、
真っ赤になった顔をパタパタと手で仰いでいる
手越「あっ同チームのお2人ちゃんじゃん！ちょっとまってねー」
そう言いながらわたしが彼を
’元サッカー部'と判断したシンボルの長いソックスをくしゃくしゃっと足首までさげた。
あらわになったふくらはぎ
近距離で見ると、アスリートのように引き締まっていて、純粋に、スゴイ！と思った。
A「ふくらはぎ！いいですね！」
思わず声に出してしまっていた。
手越「ふはははは！まじか！おれ、ふくらはぎピンポイントで褒められたの初めてだわ！でも超嬉しいわ！ありがとうー！」
なつ「ぽんちゃん、ふくらはぎフェチ？笑」
A「えっ、いや、ちがっ、
スタッフ「はーい‼みなさーん‼
そろそろフットサルやりますよーー‼‼‼」
スタッフの声で、みんなが再びコートの真ん中へともどりはじめる。
なつ「ほら、もどろもどろ。」
手越「よーし！フットサルするぞー‼‼」
A「ふくらはぎフェチじゃないんだけどな…」
3人はすこし駆け足で、みんなが集合している円へ向かった
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作者名：prco | 作成日時：2018年2月7日 23時
