color～いろとりどり (ページ41)

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story-40.＊増田side ページ41

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増田side

A「もともとスポーツは興味あったんだけどね、大学のときにサッカー部のマネージャーになって、本格的にスポーツ外傷のこととか調べたんだよね。
マッサージとかも習って、一時期はそういう道も考えたんだけどねぇ。結局、また遠回りするって決心がつかなかったんだぁ。
でも、いまでもやっぱり興味はあるし、おばあちゃんとかにもマッサージ超好評なんだよー。」

手越のケガの対応が早かった理由を聞いてみたところ、学生時代のことを話してくれているAちゃん。

増田「えー、俺もやってほしいー」

A「あはは。いいよいいよ～。同期には転職したら？って好評なくらいうまいから。お金とるよー？それでね…」

なんか、いつもより饒舌だ。

でも、気になっていることがある。

増田「ねぇ、お酒減ってないよ？」

A「…え？そんなことないよ？ほら」

そう言って、グラスに口をつけるけど、まだ一杯目が空になっていない。

俺、もう3杯目なんだけど。

増田「ねぇ、減ってないから(笑)…もしかして、お酒苦手？」

感じていた疑問をぶつける。

A「うう…誘ってもらったし、頑張んなきゃって思ったんだけど…ごめん！まっすー残り飲んで！」

土下座する勢いで頭を下げて、渡されたグラスを受け取る。

増田「無理しなくていいのに。(笑)じゃあ、ソフトドリンクでも飲む？」

A「うん、そうする！ありがとう！」

ホッとした顔をした彼女は、改めてメニューとにらめっこしてる。

しばらくするとまた片手をあげて、いい紙の色をした店員さんを呼び、

A「ジンジャーエール辛口で」

めちゃくちゃドヤ顔で注文した。