story-39.＊増田side ページ40
＊＊＊＊＊＊
増田side
A「お疲れ様ー。ひやぁ……今日はまた冷凍庫みたいな日だね〜。」
増田「ふふ。おつかれさま。」
A「ん？なんかおかしなこと言った？」
増田「いや、なんもないよ。女の子は大変だねー、寒くてもスカートだもん。」
A「だからあたしタイツなんだよ。これでストッキングだったら死んじゃう〜。でも意識高い系女子はストッキングだからね。尊敬する。」
アゴに指をあてて真面目な顔して何度もうなずいているAちゃんにメニューをわたす。
増田「そんな真面目な顔していう話じゃないでしょ(笑)とりあえずドリンク頼みなよ」
A「ありがとう。まっすーは何飲んでるの？」
増田「ビールだよ。」
A「え？！それビールなんだ！グラスがおしゃれだからなんかおしゃれドリンクかと思ったぁ。」
増田「そうだよ。ここはなんでもおしゃれなの。」
A「もはやメニュー表さえもおしゃれだもんね。まっすーいろんなお店知ってるね！」
増田「ふふふ。俺の話はいいから。決まった？」
A「あ、そうだった。(笑)…うん。決めた。」
そういうと、片手をあげて近くを通ったいい髪の色をした店員を呼び、甘くないカクテルを注文した。
A「待たせてごめんね？出掛けにちょっと、なんて呼ばれちゃって…。話長引きそうだったから、あっ！帰ります！って出てきてやった(笑)」
増田「あはは！俺のため？」
A「えー…？」
少し困ったような顔をしたのに。
A「コートのためー(笑)」
増田「あはは！」
A「そこで、そうまっすーのためぇ♡とか言われても喜ぶ感じじゃないでしょ？(笑)」
増田「そうだね。(笑)」
2人でケラケラ笑っていると、おしゃれな丸いグラスに入ったドリンクが運ばれてきた。
増田「じゃあ、カンパイしよっか。」
A「うん、コートにかんぱーい(笑)」
また笑いながらグラスを合わせると、半分飲みかけていた俺のグラスがいつもより高い音を奏でた。
story-40.＊増田side→←story-38.＊増田side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：prco | 作成日時：2018年2月7日 23時
