color～いろとりどり (ページ32)

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story-31.＊手越side ページ32

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手越side

今日は、久しぶりにテゴマスで取材。
少し早めに着いた俺は、楽屋のソファに寝転がってスマホゲームをしていた。

増田「おはようございまーす」

手越「あ、まっすー、おはよーん」

増田「はよ」

軽く挨拶をしたまっすーがよっこいしょといいながら俺の向かいのソファに座わり、コーヒーを飲みながら雑誌をめくる。

お互いに特に何を喋るでもなく、いつも通りの時間が過ぎていた。

突然、「あっ」と思い出したかのようにまっすーが声をあげる。

増田「てごしてごし。あの子にお礼ゆっといたよ。」

手越「あの子？あぁ！ふくらはぎちゃんね。ありがと。」

増田「ん。なんか、手越の心配してたよ。」

手越「え？ケガのこと？」

増田「いや、周りのこと気にしてフットサル来れてねーんじゃないのかって」

手越「あー。そうなの？ちがうっつーの！あはは！」

ちょっとだけドキッとした。
うそ。なんでわかったんだろ。
ふくらはぎちゃん。最初に思ったのは、人見知りなんだろうなって。
とりあえずふくらはぎのインパクトが強かったな～(笑)
2回目に会った時は、歳上って知ってめっちゃびびった。
その日はなんかすごい落ち着かなくてオドオドしてた…。
まぁ、あいつらがあんなプレーしてたら誰でもびびるっつーの。
でも、手当をしてくれてる時の真剣はまっすーに指示してるのもテキパキしてるし…真剣だった彼女に目を奪われた。
泣きそうになってるんだもん。
なんでこんな必死なんだろって。

てゆか…まっすーはなんで…⁇

そんなことをぼんやり考えながらゲームをしていると手元が疎かになるわけで。

手越「やっば。こいつ強え！！！！」

増田「ほんとにお前はうるさい」