color～いろとりどり (ページ23)

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story-22.＊増田side ページ23

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増田side

『も、もしもし…』

増田「あ、もしもし。増田です。すごい音したけど大丈夫ですか？」

『あぁ、すいませんっ。テンションあがっちゃって…。携帯落としちゃって…』

あーやっぱりこの子もそういう時感じか。これは、さらっと会話して、ブロックのパターンだな。申し訳ないけど。
なんて思っていると向こう側でぶつぶつ言う声がきこえる。

『ん？テンションあがって？ホッとして？安心して？え、なにが正しいんだろ。とりあえず、手越くんが大したことなくて良かったなぁと…』

…やっぱり違った。この子、手越のふくらはぎにしか興味ない。
急におかしくなって、思わず吹き出す。

増田「ふふっ。」

『えっ、ごめんなさい…。』

増田「あっ、いやいや。こないだは本当にありがとうございました。」

『いや、本当に大したことなくって良かったです。』

増田「病院行ってからも、冷やしてたのが良かったって言われて。
よく、知ってますよね？病院とかでお仕事されてるんですか？」

『いや…。
そういえば、手越くん、あれからフットサル来たかどうか知ってますか？』

増田「あー、行ってないって言ってましたよ」

『やっぱり…。
なんかちょっとおおごとになっちゃって、もしかして来にくくなってるのかなぁ…とか。色々考えちゃってて…。』

増田「うーん」

『手越くん、周りにはしょうがないって言って、自分のせいだとか思ってないかなって。』

それはありえるな。

手越、見抜かれてるよ。お前の性格。