愛してるからこそ、さ ページ15
ーjimin sideー
「本日は私、チョン・ファランとミン・ユンギの婚約記念パーティーにお越し下さり、誠にありがとうございます。私共も大変嬉しく思い今日、この日を迎えました」
チョン社長は壇上に上がりスピーチをする。
まだAさんは来ない。なにをしているのだろう。
隣のテヒョンはそわそわして落ち着かない様子だった。
「ジミン、俺おしっこ漏れそう」
「はぁ？！お前あれほどトイレ行けって言ったじゃん！」
「だってその時はトイレ行きたくなかったし・・・」
「あー、もーしょうがないな。ついていくから」
ささっと会場のドアを出てトイレへ向かう。
「俺なんでお前なんかとペアなの」
「そんなこと言うなよジミン〜寂しいじゃんか」
「はあ・・・・はやくしろよ」
テヒョンがトイレに入っていくのを見送りしばらくボーッと立っていた。
はあ、なんでミン社長なんだよほんと。
さっきミン社長にも挨拶をしにいった。
「おめでとうございます」と声をかけると
「おう」しか返ってこなくて。
「なんでAさんはあいつが好きなんだよ・・・」
阿呆らしい。俺もAさんも。
そしてテヒョンはトイレまだ出ないのかよ。
そしてAさんはいつ来るんだよ。
少しだけイライラしながら待っていると
「通してくださいっ！！！！」
と女の人の声が聞こえた。
なんだ？と思って見てみると警備員に捕まっているAさんがいた。
「通してください！私行かなきゃいけないんです！」
「招待状あるんですか？」
「あ、いや忘れちゃって・・・」
「では入れません。お引取りを」
「そ、そんな・・・っ」
「あの、その人僕の連れです」
俺はとっさに声をかけていた。
「あ、あなたはパクさんですか」
「はい、僕の連れですので、通していただければ」
「失礼いたしました」
警備員さんはパッとAさんを離し、Aさんがへたへたと座り込んでしまう。
「あ、ジミン君ありがと・・・」
「・・・・・早く行かなきゃ」
Aさんの手を取り歩き出す。このまま他の場所に連れて行こうか。俺たちだけしかいない場所に連れて行ってしまおうか。そんなことが頭をよぎる。
「Aさん」
「ん？」
「がんばれ」
でも俺の良心が言ってるんだよ。そんなことしても誰も幸せにならないって。
頑張れって言うと彼女は笑って「うん」って言うんだ。
愛してるから。
愛してるから幸せになってよ。
俺は彼女が会場のドアに入るのを眺めているだけだった。
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すゆん(プロフ) - 全部読ませていただきました！最初凄く楽しくてライバルが現れた時ジミンくん優しすぎだし感情混入しすぎてこっちまで泣いてしまいました笑何回も読み返ししそうです！ (2016年11月29日 17時) (
レス) id: e66bf3a25b (このIDを非表示/違反報告)
shino(プロフ) - 佐藤さんの作品好きです。この作品は特に好きです。というか、佐藤さんのキャラも好きです！！！！いきなり変人ですよね、すいません、、。いやでも本当に見ててキュンキュンするというか、もおぞっこんです(笑)何か、いきなり本当にすいません、、 (2016年7月23日 23時) (レス) id: aaf9023767 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ(プロフ) - ユンギペンなので死にました。最高です。何回も見直しちゃうかもです笑 (2016年2月24日 1時) (レス) id: 02b87418bd (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - ちゃいさん» ありがとうございます！！！ユンギの塩と砂糖感出すのが書いててとても楽しかったのでとても嬉しいです！粗末な作品でしたが読んでくれてこちらこそありがとうございました！！！ (2015年10月7日 17時) (レス) id: 4832d6932f (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - めいさん» 通知が来るたびワクワクして頂いて本当に書いててその言葉を聞けたのがとても嬉しいです！！粗末な作品でしたが読んでくれてこちらこそありがとうございました！！ (2015年10月7日 17時) (レス) id: 4832d6932f (このIDを非表示/違反報告)
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