あんたへ2 (ページ3)

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vol.51 ページ3

あれからどのくらい時間が経ったのか分からない。

覚えているのは泣いて、泣きすぎて過呼吸になって皆が対処してくれて疲れて寝た所までかな？

目が覚めたらまた病院に戻っていた。

慎｢あ！？北斗起きた！｣
髙｢北斗！大丈夫か！？｣

2人の声が鮮明に聞こえてきた。

ジェ｢バカお前！3日も起きないとかこっちは心配して、順番で病院に寝泊まりしてたんだからね？｣

え？3日も？
疑問に思いながら涙を目に溜めてる樹を見た。

樹｢全く…、心配させんなよ！俺が不安すぎておかしくなる所だったよ、｣

どうやら話を聞く限り寝てた2日間は、俺の家族が来たりマンズ兄さんがお見舞いに来たり紫耀や神宮寺や廉が来てたりしてたらしい。

北｢家族に…、あんだけ…言うなって…言った…のに…。なんで…。｣

ジェ｢北斗…、落ち着いて聞いてね…。北斗が寝っぱなしだった2日間で1度危ない時があったんだ。それで、呼ばずにはいられなかった。ごめん…。でもね、言い換えると、今の北斗はそれだけ弱ってたって事なの…。｣

横を見ると確かに、この間より点滴が1つ増えてる

髙｢それほど、心も体も疲れ切ってたって事なんだよ。北斗。だから、尚更頼ってくれなかったのが俺らは辛かった。ごめんね…。頼りない俺らで…｣

髙地が泣きながら、俺の頭を撫でてきた。
みんなが悲しんでるそんな顔本当は見たくない…。

なのに俺はまた皆を悲しませちゃった…

そんな想いがまた俺の顔を涙で歪ませた。