あんたへ2 (ページ7)

今日:14 hit、昨日:9 hit、合計:24,454 hit

vol.55 ページ7

～樹side～

北斗に全てを聞いたあの後、俺は急遽メンバー5人をご飯に誘って集まってもらった。

樹｢忙しいのに急に集まってもらってごめん｣
ジェ｢大体樹が言いたいことは分かるから全然。｣

樹｢皆察しの通り北斗の事なんだけど…｣

そう言って、北斗から聞いた今日の事を1つ1つ皆に話した。

髙｢やっぱりな…。そんな事だろうと思った｣

京｢でも、どーやって聞き出したの？あんなに頑なに喋ろうとしなかったのに…。｣

樹｢それは…。説得した…。｣

皆納得したようにお酒だけ進み、黙ってしまった時だった。

ジェ｢このまま北斗の好きなようにはさせたくない｣

慎｢だな。今の北斗。このままだとほんとに抜け駆けして事務所に退職届出すってことも…｣

末ズが慌てたように話し出した。

樹｢もう俺らが支えるしかないよな…｣
髙｢もう北斗が苦しんでる所は見たくない…｣

京｢俺もだよ。｣

樹｢実はさ…。今日北斗に内緒で主治医の先生にどうしたら退院出来るか聞いてみたんだ…。ほら。退院出来たら何か変わるかもしれなし…。｣

京｢で、どうだったの？｣

樹｢まず、最低でも規定量の3分の1程度は普通のご飯が食べれるようになって、精神状態が今は不安定だから。最低限の仕事が出来るくらいまでに回復したら通院でいいって。｣

ジェ｢そっか…。じゃあまだゼリー食べるのがやっとな北斗はまだかかるのかな…｣

そう言ってジェシーは悲しそうな顔をした。

皆の悲しそうな顔を見たら、俺もなんだか辛くなって唇を噛んだ。