星を掴んだ【松川一静】 (ページ10)

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飾らなくても… か、

「確かにそうだな」

「…って、まっつん素直にそこ肯定するの！？」

エェ～なんて険しい顔で俺を見る及川。

いやいや… 元はといえばお前が言ったんだろ…

と、相変わらずのひねくれ者っぷりには感心したけど

まあ、

「…ありがとな」

おかげでモヤモヤしてた何かが、

パッと晴れたような気がする。…多分だけど。

「なんかまっつんに感謝されるの変な感じ！ヤメテ！」

「おう、それなら取り消しとく」

「えっなんかそれもヤダ！」

カッコつけようとしてたわけじゃない。

でも、形ばかり気にしてた。

想いを伝えることが大事なのに

切羽詰まって、それを忘れていたなって。

仲間というのは

時に意見の相違もあれば、怒り、嫉妬、

渇望、劣等感、他にも色々なものを与える存在だけれど

それ以上に

かけがえのないものを与えてくれる存在でもある。

しかもそれは何気ない一言かもしれない、と。

そう、ふいに思った夜だった。

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結局あのあとは

バレー部の話やらで盛り上がってしまい、

終電を逃した及川は俺の家に泊まることになった。

結局Aと及川は顔を合わせることになったのだが

意外にも意気投合したようで。

及川はデリカシーの無い質問をしまくっていたが

彼女はヘラヘラと笑いながらそれに答えていた。

…案外、似たもの同士なのかもしれない。

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「A」

「俺と、結婚してくれますか」

そう彼女にプロポーズをしたのは

それから、2週間後の話__________

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