検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:2,991 hit

ページ4

.




それから俺は

彼女に付き合って、ちょびちょびと酒を飲んだ。


しかし、思ったより彼女は酔っていなかった。

俺もまあまあ酒は強い方なのだが

彼女はそれ以上にザルだったのだ。


どうやら話を聞けば

彼氏に振られてブルーになっていたところ、

会社に家のカギを忘れて、ヤケ酒をしていたらしい。



.




「松川さん」

ふと、名前を呼び覗き込む彼女に

不覚にも、ドキリ、心臓の音が聞こえた。


それまで暗くてよく見えなかったが

すごく整った顔立ちなのが分かった。


…こんな時間に女一人、ねぇ。




「松川さんも、ヤケ酒ですか」

それ、と俺の持つチューハイを指して

楽しそうに笑った。



「…そうかもしれない、」



別に、やましい事は考えていなかった。

ただ、居心地は悪くないな、と思った。



見知らぬ人と外で酒なんて

…と、普通の人ならそう思うだろう。


でも、今、そんな事はどうでも良かった。



「たまにはこういうのも悪くないでしょう?」



笑ってそう言う彼女も

きっと、同じように思っているのだろう。




「私、この場所が好きなんです」

「…どうして?」




.





「星を掴めそうな、気がするから」





.

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 松川一静
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

るとぴ(プロフ) - 同期になりたい人生だった (2019年8月28日 23時) (レス) id: b607d0f086 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:PON酢 | 作成日時:2018年10月28日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。