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【八乙女語り】



ふわり、甘い香りがした。




「……ん、」


ぼんやりと目を覚ますと、小さな箱を抱えた高木と目が合って。


「あ!」


その拍子に落としそうになった箱を、慌ててキャッチするもうひとつの影。


「あっ、ぶなっ!」


その声の主は、バカじゃないの、と冷ややかに高木を睨むと、そっと箱をテーブルに置いた。


「ちがっ、光くんが!」


「えっ?」


パタパタとベットの隣に駆け寄ってきたのは、知念。


「ひか?大丈夫?」


「ん、……だ、いじょぶ……」


――何が大丈夫なのかもよくわからないけど


そう答えるのは、もう癖だ。


知念は少しだけ笑って、俺の額をそっと小突いた。


――また、胸が痛む。


「ごめ、おれ……」


伝えたい気持ちは、たくさんあるのに。

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ピカる(プロフ) - ぽよぽよさんが書いてる小説が大好きでいつも楽しみにしながら読んでいます!これからも頑張ってください! (2018年2月5日 23時) (レス) id: 82281a3ae1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽよぽよ | 作成日時:2018年2月1日 21時

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