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【岡本語り】


こんなイケメンなヒーロー、他にいただろうか。



――やっぱり、世界一のヒーローだ。



「ついたよー、開けて?」



―――光くんの病院からの帰り道。


まだ体調の良くない光くんにいきなり仕事の話を持ち出した俺が、どう考えても無神経だったと自己嫌悪にかられて。


“帰って……”


張りつめたような声が、ずっと耳に残っていた。


俺は、ほんとにバカだ……


その後悔はもう、爆発してしまいそうだった。


誰かに、隣にいてほしくて。


無意識に手にしたスマホで、助けを求めた―――――


「で、飯は?食ったの?」


「ぉえ?!えっ、あっ、まだ、かな……?」


「ははっ、なんだよそれ……」


電話一本で駆けつけてくれた大好きなヒーローは、俺の返事を聞くなり苦笑して。
「キッチン借りるよ?」とちゃっちゃと身支度をして、冷蔵庫を覗く。


「おーい、なんもねえじゃんー」


そうだ、最近外食続きだったからね……


ごめん、と言おうと思ったのに。

ぶつぶつ文句を言いながら手際よくパスタを茹でるやまちゃんを見ていたら、張りつめていた気持ちが急に溶け出して。


「えっ、ちょっ、お前なに泣いて……」


焦った様子でキッチンから出てきた山ちゃんは、少しだけふっ、と息を吐いた。

思わず顔をあげる。


―――世界一、優しい笑顔。


俺の頭をポンっと軽く叩いて、そっと撫でて。


「……だーいじょうぶ」


ふわり、笑ったやまちゃんは「座ってな」と呟いて。またいそいそとキッチンに戻っていった。


ずび、っと盛大に鼻をすすると、「豪快すぎるわ」と笑う声がして。


ああ、俺。
大丈夫、みたい。

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みるふぃ〜ゆ苺(プロフ) - 下のコメントの方に激しく同意です! (2017年11月5日 21時) (レス) id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
みく - ヒカのが終わったら知念君のが見たいです。 (2017年10月30日 12時) (レス) id: 13a9f2ae49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽよぽよ | 作成日時:2017年10月30日 0時

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