じゃんぷ夢小説２ (ページ40)

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続末っ子の気持ちページ40

寂しい、なんて一言で収まるものではないことはよくわかっていた。

ただでさえ得体の知れない島、ただでさえ薄暗い洞窟、そして、自由のきかない体。
こんな状況で一人にされて、不安を感じないほうがどうかしている。

だが、今は――――

「ごめん、、でも、行ってくるから。
絶対みんな連れて、助けに来る」

―――助けたいんだ、ヒカのこと

知念の真っ直ぐな瞳が、八乙女を捉えた。

「……ちね、」

声をかけようとした八乙女だったが、知念の大きな瞳にこぼれ落ちんばかりの涙が溜まっていることに気付き、はっとした。

「やめて……
行くから、僕……ヒカがなんて言ったって、行くから……
だってこのままじゃ、ヒカ……―――」

震えながら言葉を紡ぐ知念。
それはメンバーでもほとんど見たことがない、涙だった。

ドラマや映画を観たり、スポーツ観戦で泣くことはあるものの、人に弱味を見せることを嫌う彼が、こんなにも感情をむき出しにしている姿は初めてだった。

―――なあ薮、俺、どうしたらいい？