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続 闇と光と ページ30

「本当にそう思う?」
「…え?」
「今日までの10年、俺らがそんなふうに思いながら、やってきたと思う?」
「……」
「思うなら思うで、その気持ちを否定はしねえけど」
「でも、俺は」
「そんなふうに思う奴がいるグループが、こんなに長く続くとは思わないし、こんなめちゃくちゃな状態になっても、みんなで前を向いて頑張ることなんて、できないと思うよ」


有岡はゆっくりと、だが、1つ1つ丁寧に言葉を紡いだ。


山田はじっと有岡の目を見つめながら、噛み締めるようにそれを聞いていた。


「それに、高木体調悪いの、気づいたの山田でしょ?
俺全然わかんなかったよ?」
「高木も無理してたわけじゃないと思うよ、突っ走りすぎて、自分が見えなくなっただけ」


「山田も、そういうとこあるんじゃない?」


山田は一瞬驚いたように有岡を見返したが、少し、穏やかに笑った。


「そう、なのかねえ…」

「お互いにさ、そういうとき、セーブしてあげたらいいんじゃない?」

なかなか似た者同士だと思うよ、と付け加えた有岡は、ちらりと高木を見やった。
先ほどからやけに、寝返りの多い高木を……

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作者名:ぽよぽよ | 作成日時:2017年9月8日 18時

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