続 闇と光と ページ30
「本当にそう思う?」
「…え?」
「今日までの10年、俺らがそんなふうに思いながら、やってきたと思う?」
「……」
「思うなら思うで、その気持ちを否定はしねえけど」
「でも、俺は」
「そんなふうに思う奴がいるグループが、こんなに長く続くとは思わないし、こんなめちゃくちゃな状態になっても、みんなで前を向いて頑張ることなんて、できないと思うよ」
有岡はゆっくりと、だが、1つ1つ丁寧に言葉を紡いだ。
山田はじっと有岡の目を見つめながら、噛み締めるようにそれを聞いていた。
「それに、高木体調悪いの、気づいたの山田でしょ?
俺全然わかんなかったよ?」
「高木も無理してたわけじゃないと思うよ、突っ走りすぎて、自分が見えなくなっただけ」
「山田も、そういうとこあるんじゃない?」
山田は一瞬驚いたように有岡を見返したが、少し、穏やかに笑った。
「そう、なのかねえ…」
「お互いにさ、そういうとき、セーブしてあげたらいいんじゃない?」
なかなか似た者同士だと思うよ、と付け加えた有岡は、ちらりと高木を見やった。
先ほどからやけに、寝返りの多い高木を……
47人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽよぽよ | 作成日時:2017年9月8日 18時