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久しぶりというわけでもないが、年が離れすぎていて、よくよく考えると不思議な感じだ。この子には、何か巻き込まれ体質みたいな特殊な性質があると思う。
「ユウってさ、なにかと交友関係広いよね」
「そうですか？」
自覚がないのか？いや、そうでもないようだ。苦虫を噛み潰したような顔で「そういえばそうかもしれないです」と言った。
「だってレオナ先輩とも話したことあるってねー」
「あれは、学園長に依頼されたんです」
「オレ様のツナ缶のためにな！」
だいたいグリムの食欲のせいで始まったのかもしれない。食い意地がすごい。
「グリム、なんでも拾い食いするんです」
「え、」
急な暴露に驚く。やっぱりコイツ、ただのモンスターなのでは…？
「ちげーゾ！美味しそうな石があったからなんだゾ」
石？さっぱりわからない。ただのモンスターの所業に呆れる。そもそも、美味しそうな石とはなんなのか。
「なにそれ、美味しそうな石って」
「えーっと黒くて…うまい匂いがする」
「全然わからない」
「ですよね…」
ため息をつくユウ。苦労してるんだろうな…本当にいろんなことに巻き込まれているし。彼の未来が心配だ、かなり。
「でも、そんなのどこにあんの？コイツの主食はツナ缶だろ？」
「えーっと…それは…」
口籠るということは、何かしら事情があるんだろう。
「また機会があれば、でいいですか？」
「ふーん…」
納得はいかないが。
「お、Aー」
「うわーホントに1年といたー」
「だ、誰？」
授業中だから…コイツらは、
「なんだよウィズ、レイン」
4年生。
「し、知り合いですか…？」
「あーうん」
「なーにー？混ぜてよー」
そう言うレインは、前と何も変わっていない。何かを企んでいる。そういう顔をしている。隠そうとしない。
ウィズの方は、何を考えてるのかわからない。だいたい、なんでコイツらが一緒にいるのか。
めんどくさい奴らに絡まれた。だるいなぁ。
ウィズ単体ならまだしも、レインまでいる。そこが問題なのだ。僕の友人の中では、トップレベルの頭を持つ奴だが、考えていることなんていつもドッキリと機械について。一緒にいて楽しいけど、絶対何かしらを引っ掛けようとしている。敵に回したくない。
_______________________
登場人物紹介
レイン・シャスター
イグニハイドの4年生。
179cm。亜麻色の髪を右側で結んでいる。赤黒い色のメッシュが真ん中から右に垂れている。珊瑚色の目。
双子の兄がいる。
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しあ(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。最近ですと呪術廻戦ですかね。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: 46cd819be0 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 高評価しました!知ってるアニメは何ですか? (2021年3月5日 21時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しあ | 作成日時：2021年2月28日 20時
