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それから何かあったかと言われれば、特に無い。本当に何もなかった。なんだかエペルはやる気いっぱいだし、デュースも晴れやかだ。……なんかエースもなんだかんだいって真剣だ。
対して僕はまったくの無だった。多分1週間はこの状態だった。頑張る理由がないからだった。元はと言えば、ただの寝床確保。それも同級生がいなかったからの話。まあ、こうなることは目に見えていた。
そして今日も。
「あー……」
ちょっとヒマつぶしと思って図書館に来たものの、本は、飽きた。昔に読みすぎた。何年も生きていると大変だ。ヒマつぶしがだんだんなくなっていくから。
「あれ、サボり魔で有名なレイヴァースくんだ」
そんなところに、僕の名前を呼ぶ声があった。
…今、授業中だよな？
だけどこの喋り方……アイツしかいない。
「おいおい…誰だよ、お前」
「心外だなぁ。君の同学年の友人ウィザー・アメリゴだよ？」
あゝやっぱり。そうだった。
「知ってたさ。おかえり、ウィズ」
久しぶりな感じは、不思議としない。変な感慨に浸りながら、僕は振り返った。
「バーカ、もう1週間は前に帰ってたんだよ」
「うげっ」
振り返ったときに、思いっきり頬に指を突き立てられた。それを見て奴は腹を抱えて笑いだした。なんだコイツ。腹立つな。
「へー！お前が、この手のに引っかかるなんて！」
「…まったく、他の奴らは？」
「は？帰ったって連絡あったのに？」
おやぁ？
まさかと思いスマホを見る。…そういえば久しぶりに見たな、スマホ。
「あ」
めちゃくちゃメッセージが溜まってる！なんでだ！
「既読つけてないのお前だったか…」
よくよく見れば、それらの大半は4年の友人たちで、しかも2日前やら1日前のもの。どうりで知らないわけだ。僕はもうずっと溶けてたから。
「ホントだー、セトもレインも帰ってる。あ、カインはまだなんだ」
「おれはもう会った。会うなら1人で行けよー」
「はあ？」
なんでか問い詰めたら、文化祭に出す作品を決めているらしく、それが大変だと言う。
「んなわけあるか！」と言ったら、
「だっておれ有名人だから」
と返ってきた。腹立つな。
まあとりあえず…ヴィルさんに許可とろうっと。
_______________________
登場人物紹介
ウィザー・アメリゴ
オクタヴィネルの4年生。白髪、橙の目。185cm。
歓喜の港出身。
絵画のコンクールで賞を取っている。
芸術家志望。
ユニーク魔法は後述します。
あと3人ほど出ます。
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しあ(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。最近ですと呪術廻戦ですかね。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: 46cd819be0 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 高評価しました!知ってるアニメは何ですか? (2021年3月5日 21時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しあ | 作成日時：2021年2月28日 20時
