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「落ち着いて。…2人とも、これはいつの出来事なんだ？」
「えっと…さっき…」
「正確に」
思い出してもらわないと。これが正当防衛かどうか調べるには。
「オッケーありがとう」
「あの、時間だけでいいんですか？」
「心配しなくていいよ、エペル。よく見てて」
ゆっくりと構えをとる。
そして、その呪文を唱えた。
「
これが、僕のユニーク魔法。
じわじわとその場に浮かび上がる、灰色のふたつの影。エペルとデュースだ。
「…僕が、いる」
「違うよ。これは、過去の君だ」
「先輩の、ユニーク魔法？」
「そうだ、過去を再生できるんだ」
過去の時間を指定して、この呪文を唱えると、その場で起こった出来事を再生できる。
灰色の2人は今、お互いの思いの丈を叫んでいる。なんだろう。青春。
「うわ！ちょっと恥ずかしいな」
「あはは…たしかに」
ここで、倒れて気を失っている3人が現れた。何やら物色している。…そこにあるマジカルホイールか。2人が気付いて止めた。しかし3人は聞く耳がない。
「これは？どこから？」
「イグニハイドからです」
そしてこいつらは、エペルの腕を掴んだ。…確定か。
いや、エペルが殴った。正当防衛にはならないか？しかしその後の展開は、デュースがエペルを守り、手も出していない。
ならなんで倒れてるんだ。コイツら。
「…え」
すると、デュースに魔力が集まって、奴らに直撃した。
「僕もよく分かってないんですけど…大丈夫ですかね…？」
これは……彼の、彼だけの、魔法。
「うーん」
きっと、初めてだったんだろう。本人も分かってないから。大体のことは掴めたので、僕は再生するのをやめた。
「まあ、ちゃんと事情を説明したら正当防衛になるかな…多分」
「多分って……。大丈夫かな」
「心配しなくていいエペル。僕は未来の警察だよ？」
本当にそうなのだ。この程度のいざこざを対処できないなら、なんのために実習に行ったのか。
本物の警察を呼んで、対処してもらう。どうやら正当防衛は認められたらしい。よかったよかった。
「あ」
「どうしたんだよ、エペル」
「ヴィルサンに怒られる…」
思い出してしまった。
_______________________
A・レイヴァースのユニーク魔法
その「場所」で起こった事象を再生できる。そのためには、日時を特定する必要がある。魔力の消費が激しい。
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しあ(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。最近ですと呪術廻戦ですかね。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: 46cd819be0 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 高評価しました!知ってるアニメは何ですか? (2021年3月5日 21時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しあ | 作成日時：2021年2月28日 20時
