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トレインが課題の進捗具合を見にくることは、なかった。そのかわり、総合文化祭が終わったら見せてもらうと言っていた。結果として、それまで僕たちは休みができたのだ。
「オマエのおかげでサボれるんだゾ！」
「感謝しろ。…エースとデュースには黙っててね」
「あ、はい」
基本的に、僕はVDCの練習を見に行かない。ポムフィオーレに近づきにくいからだ。実を言うと、僕の友達にポムフィオーレの子が少なかった。大半はハーツラビュルとサバナクローとオクタヴィネルだった。
それに、夜ごはんを作る使命があったからだ。あの日、ヴィルに言われたのは「次はないわよ」とのことで。遅れたらもう許されない。多分。
というわけで今日は余裕をもって行動してる。まあ部活もバイトもないだけだが。足りなくなっていた食材を購買で調達し帰ろうとしたところ、マネージャーのユウたちに遭遇した。おかしいな、まだ練習中だと思うけど。
「あ、おつかれー。どうした？そんなに焦って」
「A先輩、エペルたちを見ませんでした？」
曰く、エペルとデュースが出ていったまま帰ってこないらしい。でもメンバーは探しに行けないので、ユウが駆り出されたらしい。
「見てないなぁ。学園の外じゃない？」
そう言うと、ユウは肩を落とした。たしかに、捜索範囲が広すぎる。無理もない。
「外出許可証、取ってないんだろうな…」
あり得る。彼らは飛び出していったらしいから、衝動のまま学園外に出ていってもおかしくない。
「わかった。ユウ、これ持ってみんなの所に帰って。僕が探してくる」
「先輩？」
「僕は4年だからね、言い訳はどうとでもなる」
って、かっこつけたはいいものの、どこにいるんだか。まさか…ロイヤルソードアカデミーの近くまで行っているのか？
なんにせよ、手がかりが無い。
「うーん…」
と唸っていると、遠くから魔法の気配がした。…行ってみるか。
たどり着いたのは、浜辺だった。そこには、僕の探していた2人がいた。彼らの周りには、いかにもなワルが3人。しかも倒れている。一体何が…。
「エペル、デュース！」
「A先輩！？」
その様子を見る限り、無事のようだ。2人のもとに行き状況を確認する。
「これは…？」
「あ、えっと…これは」
「レイヴァース先輩！僕が悪いんです！」
いい子だなぁ、デュースは。エペルも反省してるみたいだし。しかもスッキリしているようだ。
この感じは、2人が何かやらかしたわけではなさそうだ。
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しあ(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。最近ですと呪術廻戦ですかね。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: 46cd819be0 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 高評価しました!知ってるアニメは何ですか? (2021年3月5日 21時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しあ | 作成日時：2021年2月28日 20時
