どうぞこれからも (ページ2)

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無いものねだりページ2

母親にせがんだときも、友人を羨ましがったときも、同じ感情だった。

　そういうことだった。

　私にはなかっただけ。

　それだけだ。
　
　そんな欲求がいっぱいある。今でもある。お友だちが持っているそのアイテム。
「いいなぁいいなぁ、可愛いな」
ってはしゃいだり。

　旅行に行ったあの人を、
「私もいきたーい！」
と悲しんでみせたり。

　ことあるごとに、繰り返し。

　中身のない空っぽな言葉。それがだんだん変わっていって、欲求になる。

　終いには、喉から手が出るくらいに。

　あゝ嫌だ。

　中身のない自分が大嫌い。

　あゝ嫌だ。あゝ嫌だ。

　そうやって自滅していく馬鹿の自分を、責め続けてもう何年。

　今日も私は自責の念に、かられてく。

　ずっとこれを続けてもう何年。変わってなさすぎで嫌になる。

　コレを見せつけられて、どう思う？

　…あゝ嫌だ。

　ごめんなさい。

　やっぱり私は変われない。

　多分一生このまま終わってく。

　変わらないままで、一生終えて、さようなら。

　責められる覚えはないけど、責める覚えはある。数えたらキリがない。

　なので数えるのはやめて、終わりたい。

　意気地なしだから無理だけど。

　その勇気が欲しい。

　あ………まただ。

　またないものねだり。