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イライは今更になってようやく自分のしでかしたことが、取り返しのつかない事だったと気付いたのだ。
Aの顔をよく見ていれば、一つ一つわかりやすい程だったというのに。
「そうか…」
そんなイライの言葉が届いたのか、セルヴェは納得したようにイライへと近付く。だが、あと一歩のところで立ち止まった。
「…セルヴェ？！早く…ッ？！」
彼の不可解な行動に疑問が浮かぶが、早く縄をほどけと急かそうとした時、唇の片端だけ器用に上げて笑うセルヴェと目があった。
「だが、もう時間のようだよ？」
カチリとロケットチェアの時計の針が止まる音がした。
「は？ちょっ！？まっ…！セルヴェーーーッ………」
下方から勢いよく火が吹き出し、瞬く間に上空へと飛んでいくイライの怒号の叫びは虚しくも小さく消えていった。
「今日も鮮やかな飛びっぷりだなぁ」
イライを乗せたロケットチェアは荘園のどこかへと送り飛ばされるだろう。
まぁ、何故か不時着しても死なないのだからこれくらいやっても問題はあるまいて。
Aを泣かせた罰が、この程度で済ませられたのだから逆に感謝されたいものだね。
そう、空を見上げてセルヴェは思うのであった。
「あんたハナから助ける気なかったやろ」
「おや、バレてましたか」
「当たり前や。それに、A」
肩を竦めて肯定するセルヴェに美智子はため息をつきながら今度はAの名を呼ぶ。
「…はい」
すると、甲板の後ろの方でひっそりと待機していたのであろうAが顔を出したのだ。
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虚無僧(こむそう)(プロフ) - HIROさん» ご感想ありがとうございます！飛される時のイライ君の声が好きです。コメント本当にありがとうございました！やる気パワーが満ちてきます＼(^o^)／ (2019年6月23日 3時) (
レス) id: bf4e788763 (このIDを非表示/違反報告)
HIRO(プロフ) - すごい好きでした……！美智子さんが怒ってくれてイライくん飛ばすとことか最高です(_.ω.)_:∵ｸﾞﾊｯ!! (2019年6月22日 20時) (レス) id: 1744d7d8f6 (このIDを非表示/違反報告)
虚無僧(こむそう)(プロフ) - はるさめさん» 御感想ありがとうございます。久々の更新になりましたが、こうしてコメントをいただけると、書いて良かったと報われます( ；∀；)ありがとうございました！ (2019年6月11日 15時) (レス) id: bf4e788763 (このIDを非表示/違反報告)
はるさめ(プロフ) - 最高でした...！最初はどうのなるのかと思ったんですがラストのイライくんめちゃめちゃカッコよかったです...。ページを進めるのが楽しみでスラスラと読めました。とても好きです。 (2019年6月11日 1時) (レス) id: 8a587298f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虚無僧(こむそう) | 作成日時：2019年6月11日 1時
