俺 と 君 の 成 長 記 録 。

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「ほんまにええって言うとは……」





「俺もビックリしたわ、『僕赤ちゃん大好きやしええよー』って言うから」





あの後も「やっぱり校長先生にお願いしてこようや！」と頑なにこの案を推してきたため、俺も断りきれずに校長室へ行くことに。なんちゅうことに巻き込まれてんだ俺。





そういえば、忘れていたことが一つあった。





それは校長先生がかなりユニークな人柄だったということ。





体育祭の選手宣誓のあのふざけよう、実は校長先生自ら志願したらしい。どうしても面白い幕開けにしたかったんだとか。





それにしても、三年生が三人出てきて急に組体操みたいなものを始めたのには鳥肌がたった。あれは勝負をつかみ取りに行く表れだったのか。





また昼休みには毎日ランダムで各学年の教室に居候し、生徒と戯れているらしい。俺は昼休みは屋上で過ごしてるから関係ないんだけど。





同じクラスの友達に聞いてみると、なかなかカオスだったらしい。女子たちはそそくさと教室から出ていき、残ったのはあまり目立たない子ばっかりだったんだそう。





グループもクソもないあっけらかんとした教室では、お通夜のような昼休みを校長先生は過ごしたらしい。何だかかわいそうで仕方がなくなってきた。





まあそういうことも踏まえて、今回の件も面白がってたんだろうなと思うと何だか一安心。






『簡単にお願いするな』とか言われて門前払いされたら康二先生も不憫やしな。





「ほんじゃあ、Aちゃんは明日からここでお留守番やね！！康二先生と一緒にあちょびましょうねぇ〜」





「暇なんですか」





「暇ちゃうわ！！ただAちゃんを見るってなったらお仕事は二の次やん……？」





「暇なんですね分かりましたよろしくお願いします」





「暇やゆうてないやろー！！！」

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