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Aをお昼寝させたあと、やって来たのは俺が通っている高校の保健室。
「康二先生ーおじゃましまーす」
「うわっ、みっちーどしたん!?今日学校休んでたのに……って赤ちゃん!?!?」
「ごめんっ!大きい声出してしもた、」
そりゃ驚くにも無理はない。俺は「大丈夫ですよ」と口を押さえたままの康二先生に言って、少し先の椅子に座った。
「今日の朝、家を出ようとドアを開けたらおったんです」
「その子が?」
「はい、マンガみたいな話ですよね」
「そーやなぁー段ボールに『拾って下さい』って」
「それは子猫です」
すかさずツッコむと「あはっ!!そうやんな!!」とがはは笑う康二先生。真面目にボケるのはやめてほしい。
「……何も分からんままなんですけど、自分の中で『この子を引き取らな』って感じて、」
「なんか、みっちーらしいな」
「そうですかね、後先考えんと動いてるだけですよ」
「いやいや、そんなことないでぇ〜?」
康二先生は俺の前に麦茶の入ったコップを置いて、そのまま話を続けた。
「みっちーのそんな行動が、赤ちゃんを救ってるやん!Aちゃんもそう思いまちゅよね〜」
A、若干怯えてないか?……いや、気のせい?
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「あっ、そうや!Aちゃんを保健室で見ておくってのはどうや!!」
「えっ、そんなのありなんですか」
さっきからAの預け先をどこにするかっていう話をしている。
だけど出てくる案はどれも現実的ではなかった。ほんまに解決するんかこれ……。
「ありもなにもやってみな分からんやろ、ほなとりあえず校長先生に直談判してくるわっ!!」
「えっ!?ちょっと待ってくださいよ!!」
椅子から飛び上がって出ようとした康二先生を、俺はあわてて背中を引っ張って阻止。
普段かっこつけて着ている白衣がビヨンビヨンに伸びていた。
「んもーう、みっちー力強いねん」
「すみません、って何で俺が謝らないといけないんですか」
「ええねんええねん……許したる」
「あ、そんな決め台詞みたいにかっこよく言わなくていいです」
【オチ不在】
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ぽんぽこ(プロフ) - みちなが信者さん» いえいえ😆今後も一つ一つの作品とちゃんと向き合っていきたいと考えているので、逆にコメントをしてくださってありがとうございました☺️ (2022年11月26日 17時) (レス) id: e540fc7e08 (このIDを非表示/違反報告)
みちなが信者 - そうでしたか💦早とちりしてしまいました、すみません😓 (2022年11月26日 15時) (レス) @page11 id: 9b1daafc8e (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぽこ(プロフ) - みちなが信者さん» 実は、オチの内容すら決められてないんですよね……😰ちなみに、道枝くんオチというのは恋愛の流れですか?禁断の……!みたいな感じもたしかに良いですね😆完結はまだまだ先になりそうですが、これからもよろしくお願いします☺️ (2022年11月26日 1時) (レス) id: e540fc7e08 (このIDを非表示/違反報告)
みちなが信者 - お久しぶりです❗️オチはまだ不在でしょうか❓もしそうなら、道枝君がオチはどうですか❓という提案です🙇これからも更新頑張ってください✨ (2022年11月25日 23時) (レス) @page11 id: 9b1daafc8e (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぽこ(プロフ) - みちなが信者さん» コメントありがとうございます!楽しく読んでもらえて光栄です……作者泣いちゃいます😇超亀更新ですが、これからもよろしくお願いします☺️ (2022年10月10日 11時) (レス) id: e540fc7e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽんぽこ | 作成日時:2022年9月10日 0時