俺 と 君 の 成 長 記 録 。

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家から近いドラッグストアまで、二人でやって来た。





「んー暖かいなぁー」





お店に入るなりきゃっきゃとはしゃぐA。やばい、落としそうで怖い。





毛布でくるんだ感じにしてるから暖かいまま来れるやろ、と思っていたものの、ふとAの手を触ってみると結構冷たかった。





「こりゃあかんわ、ちゃんとおててしまっとき」





「やぁ！んぅ！」





「あらら……」






外に出していた腕を毛布の中に入れようとするも、すぐに逆らわれてしまう。





入り口の近くで格闘するのはさすがに目立ってしまうため、しょうがなく俺の負けを認めた。





まあこれだけ元気そうなんやったら、ちょっと放っといてもええかな。





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かごに必要なものを入れていくが、一個一個増えるごとに俺の心配も大きくなっていく。





「バイトのシフト増やすか何かはするけどなぁ……」





それは、金銭面での心配。





もともとバイトはしていたものの、それは俺一人の生活費を稼ぐだけのものであって、Aの分までとなるとさすがに難しいところではある。





また、Aの預け先にも頭を抱える。





保育園ってどうやって申込みするんやろか、でも最近児童待機数がなんとかなんとかってニュースも聞くし……入れるかどうかも危ういよな。





今日はさすがに欠席することにしたけど、俺やって高校がある。





今日の放課後、こっそり学校に行って相談してこようかな……。





「ごはんは何がええかな〜、っと」





自分でも不器用なことは十分知っていた。ましてや赤ちゃんが食べる物なんて俺にはさらさら作れない。





Aには申し訳ないけど、しばらくはレトルトの離乳食で許してくれ……。





「こんなもんかな？A、もう帰れるからなー」





「あ！あ！」





「え？なになに……これ？」





一通りの物をかごに入れ終わり、レジに進もうとしたその時、いきなりAは大きな声を出してあるものを指差した。





「ハイ、ハイン……？あー赤ちゃん用のおせんべいか」





そういえば、お菓子の事考えてなかったわ。





見た感じアレルギーになるやつは含まれて無さそうやし、試しに買ってみるか。





ていうか、どんな味するんか俺も気になるわ。食べてみたい。





「はい、これも買うなー」





一袋……いや一応二袋買っとくか。





棚から二袋取って、再びレジに向かった。

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