$39 ページ44
＜ビボム side>
定期的にメンバーの部屋を訪れることは俺の役目
ケパンの波を調節する為でもあるが
何より一番最初にジコと合流した人間として、メンバー達を支える義務があると思うからだ
だがここ最近は
「ジコ………」
青白くなった顔で横になるリーダーを呼ぶ
勿論その瞼は開く事なく
その周りでは信じられない程に弱ったまじっくの波が揺れていた
Aがいなくなってからと言うもの
俺らは死に物狂いで情報を掻き集めた
他のグループは勿論、現実世界のあらゆる場所を調べ上げたが
手がかりになるものは何一つとして手に入らなかった
それはただ俺らの体力が削られて行くだけでなく
まじっくの力を弱めていった
それは天性の能力者であるジコも例外でなく
疲労で気を失ってから一度も目を覚ましていない
「…もう無理しなくていいんじゃないか？ジコ…なんで俺達もいるのに、重たい物を一人で背負おうとするんだ……」
捻り出した自分の声があまりにも弱々しく
思わず言葉を切る
ふと
ジコの瞼がかすかに震えたかと思うと
ゆっくり開かれる
「っ……！ジコ！！！！」
ZC「ビ…ボム………」
「あまり動くな！…今ほかの奴ら呼んでくる！」
ZC「…いい」
「は？」
思いがけない返事に
扉の方に向かいかけていた体を戻すと
ジコは自分の手をじっと見つめていた
ZC「……あとどれくらいだ」
視線をこちらに移す事なく尋ねたその声は
ジコの口から発せられたとは思えないほど弱い
しかし彼の言葉にはいつもどうしてか力がある
ZC「俺は………」
例え彼の行く先が
ZC「あとどれ位もつんだ」
目を覆いたくなる程残酷だとしても
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メイベル - ジャックポットもベリグも大好きです！最近この作品見つけてハマりました！もう長らく更新されていないみたいなので、続きが見れないかもと思うと、早くこの小説に出会えていればなと思います…よろしければ更新お願いします！素敵な小説をありがとうございます！ (2019年12月28日 12時) (
レス) id: 398ec1baa9 (このIDを非表示/違反報告)
たんぷん(プロフ) - てくさん» てくさん教えていただきありがとうございます…！！見落としていました本当に失礼しました汗 (2017年7月7日 19時) (レス) id: 7e1a9aba71 (このIDを非表示/違反報告)
てく - 違反になりますので、オリジナルフラグを外していただけませんか？ 作品作成のルール・注意点・ガイドラインにも載っていますのでおめ通しください (2017年7月7日 18時) (レス) id: 42191458d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たんぷん | 作成日時：2017年4月5日 0時
