自分に出来る事 ページ16
ジホのすすめで、大荷物はジホの部屋に置かせてもらうことになった
「ごめんねジホ、せっかく大きめの部屋なのに場所借りちゃって汗」
軽く見渡すと、私の荷物が結構場所を取っちゃってるのがすぐわかる
ZC「気にすんな、俺寝るときくらいしかこの部屋使わないし。なんなら俺がいない時も普通に使っていいから。」
「ありがとう」
なんか、こっちきてからジホにお世話になってばっかりで申し訳ない……
ZC「A」
「何?」
いつの間にか落ちてた視線をあげると、ジホは真剣な表情をしてる
なんだろ…ちょっと緊張する……
ZC「もう俺らは他人じゃなくて家族なんだ。だから気使うな。遠慮しないで困ったら真っ先に言え。わかったか?」
家族……そっか……
ジホの言葉は思ったよりも私の胸に染みた
「本当にありがとうジホ……」
私がみんなにできること…あるかな?
ZC「おうっ!今すぐ慣れろとは言わねえからさ、みんないいやつだし信用してくれ!」
ニカッと笑うジホを見て、ふと昼間のジホの言葉を思い出す
『Aはただ、俺たちを撮りたいように撮ってくれればいい。』
私が撮りたいようにみんなを撮る……
ああ、あった
私がみんなにできること……!
「ジホストップ!」
ZC「んあ?」
カシャッ
ZC「あ!!!おまっ……急に何撮ってんだよ!!」
焦るジホをよそにカメラの画面を見る
そこには無邪気に笑うジホの顔が写っていた
その笑顔に、自然と頬が緩む
「ジホ!」
ZC「な…なんだよ」
私は顔を赤くしたジホに、カメラの画面を見せて笑った
「私が撮りたい写真っ!」
私の言葉に目を丸くするジホ
そして照れたような呆れたような表情をして、私の髪をくしゃくしゃにした
ZC「お前はまったく……変わんねぇわ笑」
「ジホの笑った顔も変わんないよ?笑」
久しぶりだ
こうして誰かと、お腹の底から笑い合うのは
その時から
私の不安な気持ちはいつの間にか期待に変わっていった
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R(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます! (2017年4月1日 20時) (レス) id: 2a775d9099 (このIDを非表示/違反報告)
toto(プロフ) - 楽しませていただいてます!応援してます(о´∀`о) (2017年4月1日 16時) (レス) id: aef32fdf46 (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - 面白いです(^^)続きってます!!! (2017年3月31日 23時) (レス) id: 20d6271c1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たんぷん | 作成日時:2017年3月7日 23時