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やっと家に着いた。


ガチャ


『ただいま』


そしてリビングに行く。


「はぁ、なんで帰ってきたのよ。邪魔なだけなのに。
 もう顔を合わせるのも、うんざりだわ」


『…』


「あ!いい事思いついたわ!
 貴方もう、出て行ってちょうだい!」


『は?』


「パパに言ってきて!もう出て行くよって。
 もし引き止められたら、
 『親戚の家に置いてもらえる事になったんだ。
  いつも迷惑かけていたし丁度いいかなって』
 って言えばいいのよ!」


「うんうん。いい考えね。これで合法的に追い出せる」


『それ本気なの?』


「ええ、もちろん。だって貴方うちの子じゃないし。
 貴方のせいで使うお金が増えて困るのよ」


いきなり何を言うんだ。


私を家に招き込んだのはお前だろう。


だが、それもいいのかもな。


この家に拾われたおかげでお金は有り余っている。


これなら、しばらくはホテルでも暮らせるだろう。


『それなら分かったよ。パパに話してくる』


そう言い私はパパの部屋に行った。


コンコン


『パパ入ってもいい?』


「彩か、入っていいよ」


『パパ、あのね…私もう立花家から出て行こうと思うの』


「え?いきなりどうしたんだい?」


『この前、親戚のおじさんに会ったの。
 そしたら住まわせてくれる事になって』


「でも…」


『それに、いつも迷惑かけてたから、丁度いいかなって』


私は先程ママが言っていた事に少し言葉を加えて言った。


しかしパパは考え込んでいた。


『パパ、お願い。もう迷惑かけたくないの』


我ながら、とてつもなく上手な演技だと思う。


「わ、わかったよ。
 でも君が10歳の頃から今まで約3年もの間
 一緒に暮らしたんだ。たまには連絡をくれよ」


『もちろん。…今までお世話になりました。
 あ、私明日には出るつもりだよ』


「そ、そんな急に!?」


『うん、だから今日奈子とお兄ちゃんに
 お別れ言わなきゃ』


「そ、そうか」


なんとか押し切ったな。


『それじゃあ、失礼しました』


そう言い私は部屋を出た。


次にリビングへ向かいママに話した。


『許可、もらえたよ』


「本当に!?良かったわ〜』


「うん、明日出るつもりだから、
 今日のうちに奈子達に挨拶するつもり』


「そう、じゃ、さっさと荷物まとめちゃいなさい。
 明日、すぐ出られるように」


『分かった』


そして私は自分の部屋に行った。

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ぽんぽこ(プロフ) - 龍火さん» 感動!✨ありがとうございます😊 (2023年2月18日 7時) (レス) id: 47384d5418 (このIDを非表示/違反報告)
龍火 - 感動しました (2023年2月18日 7時) (レス) @page28 id: f1ed3eef12 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぽこ(プロフ) - ニャ〜さん» ありがとう!作ってみるね! (2023年2月9日 15時) (レス) id: 47384d5418 (このIDを非表示/違反報告)
ニャ〜 - ぽんぽこさん、めっっちゃ面白いですね!この話が終わったらまた作ってみて! (2023年2月9日 7時) (レス) @page30 id: 26a4d90e30 (このIDを非表示/違反報告)
ニャ〜 - ありがとうございます〜! (2023年2月8日 7時) (レス) @page28 id: 26a4d90e30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽんぽこ | 作成日時:2023年1月22日 23時

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