検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:29,910 hit

ページ8

ドライヤーを片付けて、
リビングに戻る。

大ちゃんは洗濯物を片付けている途中なのか、
服に埋もれながらスマホをいじってた。
早く畳まねーとシワになんぞー。


「お風呂ありがと、水もらってい?」

「いいよー」


ペットボトルのキャップを開けながらソファに座る。
大ちゃんは洗濯物を畳むのを再開した。




「あ、」


あのシャツだ。


「ん?」


俺の声に反応して、目線を辿る大ちゃん。


「ああ、」


俺この先このシャツ見るたび、
きっとさっきの失態を思い出して恥ずかしくなるな。

今度ひかるに会ったら、口止め料で多く渡そう。
いや、今日の分はおれが全額払おう。そうしよう。




「いのちゃん勘違いしてる気がする」




え?
何の話だっけ?

今日ダメだな、ロクに頭が回ってない。


「ん、何だっけ?」


覗き込むように訊いてみたら、
逆にじっと見つめ返されて慌てて目を逸らした。

逸らしたのに、大ちゃんは追いかけてくる。


何だか耐え切れなくなって立ち上がって、
あ、そうだ、ペットボトル捨てに行こう、
と思ったのに、なぜかにじり寄ってきて………


え、なになに、ジリジリ、バクバク…


思わず後退りしていたら何か踏んでしまって、
あっ、と思ったらそのままひっくり返った俺。

ダセー…いやちげーまだ酔っ払ってっから…と、
目線を下げた先、

手をついたところはあのシャツの上。




裾の手の影に、指先がぴったり。




………………ぴったり?





「何それ、シンデレラ?」




低い声でクスクス笑う大ちゃんに、
あーそーか、そーゆーことか、
今夜俺は喰われるんだな、
これじゃまるでシンデレラじゃなくて
赤ずきんちゃんじゃん、って、

やっぱり今日は頭が回らない。




fin.



------------------------
シャツはt&eでも噂されてる日常と非日常のあのブランドがモデルです。影が残る服はほんとにある。ライトのくだりは創作。関係ないけどこの話全部hkさんからybさんに筒抜けになってて欲しい。どこで話すかってそんなのもちろんピロートークで。ほんとに関係ないな。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
182人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , ybhk , hkin
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ponpoco | 作成日時:2021年3月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。