とめられない想い ページ14
「ど、どうして...？」
聞こえてきた言葉に一瞬耳を疑った
「Aさんの水着が見たいんです」
どうやら聞き間違えではないよう
それにしても見たいって...
「...やだ」
大人っぽい水着が好きなアイツに
こんな子供っぽい水着を見せたくない
「どうして？見せて下さい」
「やだっ...」
比べられたくない
アイツが好きだと言った水着が似合う
三崎さんと
しばらく無言で私を見つめていたアイツは
ゆっくり私に手を伸ばし
ジジジッ...
ラッシュガードのチャックを勝手に下ろし始めた
「ちょっ..ちょっとチャンミン、何するの？」
慌てて体を離そうとすると
グイッ！と腰を引き寄せられて
あっという間に脱がされてしまった
それをアイツはポイッと砂浜に投げ捨てると
今度は短パンに手を掛けた
ブンブン...///
恥ずかしくて
アイツの手に両手を重ね小さく首を横に振った
「見たいんです...」
抵抗する私に、耳元でそう囁いたアイツは
またしても勝手に
短パンのチャックを下ろしていった
下を向いてチャックを下ろす
アイツの伏せたキレイな睫毛と
それとは対照的な筋ばった男らしい腕に
胸がドキドキして、もう抵抗する事もできない
私はアイツにされるがまま短パンを脱いだ
「・・・・」
「チャンミン...？」
何で何も言わないの？
水着になった私を
ただじっと見つめるアイツ
恥ずかしくなった私は
胸の前で腕を組んで体を隠した
「ダメです、ちゃんと見せて...」
アイツが私の手首を掴み
それを解く
...その時ふと
「僕の理想にぴったりです」
アイツの言葉を思い出し
「見てどうするの...？
チャンミンの好きな水着じゃないのに」
私は思わずアイツを責めてしまった
だけど、一度口にした想いは
もう自分でも止められなくて
「チャンミンが好きなのは
こんな子供っぽい水着じゃなくて大人っぽい水着なんでしょ？」
溢れ出す涙も止められない
「スタイルも良くてシンプルな水着が似合う...三崎さんみたいな人が理想だって言ってたじゃんっ！」
はっきりそう言ったよね？
だから...
「お願い、手を離して...」
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作者名：ami
| 作成日時：2013年7月19日 13時
