人生の不思議？ ページ9
初っぱなからアイツ(の身体)にやられ
若干おかしな空気になったものの
流石はいるだけでも楽しい海水浴
すぐに盛り上がり
さっきよりもグダグダなビーチバレーを楽しんだ
その後は、皆で海の家でお昼を食べ
そして今は、焼けつく砂浜の上で
皆揃ってかき氷を食べている
あっつい中食べるかき氷はサイコー！
隣に座るアイツもハムスターにはならないけど
嬉そうにかき氷を頬張っている
実はさっき、海の家へ行った際
アイツにこっそり囁かれた
「ここは僕達にとって特別な場所ですね...」
そう...
お昼を食べた場所は
アイツと一緒にバイトをした、あの海の家だった
オーナーも代わり、知り合いはいないけど
店の感じはあの頃とほとんど変わらない
あの夏一緒にバイトをしなければ
もしかしたらアイツと
結婚する事もなかったかもな...
そう考えると人生って不思議
美味しそうにかき氷を頬張るアイツを見て
人生の不思議(大げさ)について
一人思いを巡らせていると
「竹内さんのかき氷
ちょっと食べてみたいんですけど」
近くに座る沢田が
私のトマト味のかき氷に興味を示した
「いいよ」
特に何も考えず、沢田にかき氷を渡した
あっ！スプーン...！
「あっ、意外に美味い」
まぁ...いっか
「でしょ、でしょ(笑)」
戻ってきたかき氷を
再び口にしようとした
「...僕にも、下さい」
すると隣から聞こえたアイツの低い声
...この声はもしや怒ってる？
やはり間接キスはまずかった？
恐る恐る隣を見ると
にっこり笑ったアイツに
バッ...！
スプーンごとかき氷を奪われた
・・・ほっ、笑ってる
とりあえずセーフみたいでよかった(笑)
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作者名：ami
| 作成日時：2013年7月19日 13時
