初めて... ページ48
こんなにも激しいアイツを
私は知らない
「愛してる...」
震えるアイツの声を聞いて
「私も愛してるよ...」
そう返した私を
アイツは体を離し切なそうに見つめてきた
しばらくそのまま見つめ合い
私が瞬きをした瞬間
まるでそれが合図かの様に激しく唇を重ねてきた
キスをしながら
一気に着ている物を脱がされた私は
恥ずかしくて...
「チャンミン、お願い電気...」
「ダメ...もう我慢できない」
アイツは苦し気にそう言うと
私を抱えて入ったシーツの中で
すばやくパジャマのボタンだけ外し
明るい部屋の中、すぐに体を繋げてきた
「A...」
私の上で、囁きながら動く度に
アイツの肩からずれ落ちるパジャマ
少しずつ露になる肩がキレイで
色っぽくて...
目を逸らす事ができない
「A...どこ見てるの？僕を見て？」
見てるよ、チャンミン
さっきからずっと...
動きに合わせて揺れる前髪も
私を見つめるトロンとした瞳も
普段発しないような声が漏れる唇も
キレイな首筋にあるホクロも
胸の間を流れ落ちる汗も
瞳に映す事ができる
チャンミンの全てを見てる
「愛してる...」
私の身体に、想いをぶつけるように
熱い身体を繰り返し打ちつけてくるアイツ
ひとつ残らず受け止めたくて
必死にパジャマがずり落ちたアイツの肩に
しがみついた
「A、Aっ...」
苦しそうな声
噛み締めた唇
チャンミン...
私も同じだから
「チャンミン...一緒に」
それを聞いて
アイツは更に隙間なく体を重ねると
「はぁっ、A...ッ！」
激しくなる息遣いの中
「愛してる...」
吐息と共にそう囁いた
この夜、私はアイツの腕の中で
初めて...
自分を見失った
目覚めた私の視界に飛び込んできたのは
これ以上ないくらい
愛しそうに切なく私を見つめるアイツの顔だった
チャンミン...
「「愛してる...」」
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作者名：ami
| 作成日時：2013年7月19日 13時
