深愛50＊お知らせ ページ50
結局妹尾さんは
私達二人に気を遣って帰っていき
二人きりになった車内
駅のパーキングで
エンジンを掛けた先生は気まずそうに口を開いた
「さっきの話しだけど
俺、Aに出会う前は本当にサイテーで...」
「...はい」
「唯と別れたのも、俺に原因があるんだ」
「え...？」
まさかの発言に
思わず勢いよく隣を向いた
「見られたんだよ
みさきと一緒にいるところを」
前を向いたまま打ち明ける先生
それはつまり、浮気現場を見られたって事？
みさきさんと先生が
そういう間柄だった事は知っている
「伊勢谷の事
とやかく言えないな、俺も...」
俯いた先生が、自虐気味に笑った
「...それは、違います」
「え...」
言わなければと思った
そんな先生に、きちんと自分の想いを
「先生は嫌がる女性に
強要なんて絶対にしないし...
寧ろ女性の方がほっとかない」
「A...」
「だからこそ不安になるし
もちろん浮気はダメだけど...」
「けど...？」
先生が不安そうに私を見つめた
「今は絶対に
そんな事はしないって言い切れるから」
「...ッ」
別れて改めて気付いた
自分がいかに
先生に大事にされているのかを
「A...」
運転席から身を乗り出した先生が
きつく私を抱き締める
そしてつくづく思い知る
こんな風に、まだ明るい車内で
人目も憚らず抱き締める程
先生は私の事を好きなんだと
「今日は...夜まで、いい？」
先生が肩越しに囁いた
「...はい///」
それが何を意味するのかわかって
途端に私の心臓は煩く暴れ出す
「じゃあ、行こうか」
そう言って体を離す寸前
先生はちゅっと軽く唇を重ね
何事もなかったようにハンドルを握る
そんな先生を
やっぱり私と違い大人だと思うし
今はまだ、全てにおいて
相応しい相手にはなれないけれど
いつか肩を並べて歩く
そんな女性になりたいと思う
「何が食べたい？」
運転しながら
自然と私の手を取る先生の左手を
そっと握り返した
＊おわり＊
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
以上を持ちまして「深愛」のお話は終わりになります。
タイトルの通り、愛を深めた二人の深い愛を感じて頂けたなら嬉しい限りです。
長く放置したにも拘わらず、沢山の方が再開したお話にお付き合い下さり有り難く思っています。
ではまた。
2021.8.20
ami
＊お知らせ＊
先生とのラブ、始めました。別部屋でお待ちしております。
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神鹿(プロフ) - 見つけられました！ありがとうございます！ (2021年9月2日 23時) (
レス) id: 874191ca7a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - 神鹿さん» 神鹿さん、私の作品ページから飛べませんか？出来ないようであれば神鹿さんの設定R18作品を読めるように変える必要があります。 (2021年9月2日 8時) (レス) id: d1c1872a15 (このIDを非表示/違反報告)
神鹿(プロフ) - スミマセンが 別部屋へは どうやったら読みに行けますか？ (2021年9月1日 22時) (レス) id: 874191ca7a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - はるさん» はるさん、嬉しいお言葉のオンパレード！感激です。長らく放置していて気がかりだったお話を完結できて、私もほっとしています。一緒に楽しんで下さり、こちらこそありがとうございました。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: d1c1872a15 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 最後まで、ドキドキしながら読ませて頂きました。ありがとうございました。amiさんの言葉使いが大好きでした。終わり方も、ほっとする？爽やかな？心が明るくなる様なエンディングで、何度も読み返したい作品です。本当にありがとうございました。 (2021年8月30日 10時) (レス) id: 533b71ddc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami
| 作成日時：2017年9月18日 12時
