深愛47 ページ47
仕事から帰って
夕飯前にお風呂を済ませると
ピンポーン...
インターホンが鳴った
脱衣場を出て
ちょうど玄関ホールにいた私は
部屋着のまま玄関ドアを開けた
「はい？」
「夜分遅くに・・・」
「え、先生...」
「A」
そこにいたのは、先生だった
「どうしたんですか？」
昨日に引き続き
今日も我が家を訪れた先生に首を傾げる
「話がある」
話...？
「あら、チャンミン君こんばんは」
「こんばんは」
その時、リビングから母が顔を覗かせて
「Aさんに
話があるんだけどいいですか？」
「ええ もちろん
A、上がって貰いなさい」
先生に、厚い信頼を寄せている母
別れを聞いてとても残念そうにしていたし
ここ最近の私の変わりようを見て
またよりを戻して欲しいと考えているようだった
「さぁ、どうぞ」
そう言った母に出遅れて、私も上がるように促す
「部屋で、いいですか？」
「うん」
「後でお茶持っていくわね」
「いえ、話が済んだら
すぐに帰りますのでお構い無く」
2階の私の部屋へ案内する
「どうぞ...」
「...ん」
ドアを開けて電気をつけ
先に先生を中へ入れた
「...話って、何ですか？」
閉めたドアの前
先生の背中に声を掛けると
「...え」
次の瞬間にはもう
振り返った先生の腕の中にいた
「伊勢谷から聞いた...
Aがこうなった原因」
「え...」
「俺の事で、脅されてたんだろ？」
突然の事に、頭がついていかない
「何で、庇ったりしたんだ...」
何で...？
「こんなに痩せるまで...
ホントに、何考えてんだっ」
だけど...
そう言った先生の声が震えていて、実感する
先生に、強く抱き締められている事を
「...私なりに
守りたかったの、先生の事」
「ん...」
「先生が誰よりも真摯に
仕事に向き合っているのを、知っているから」
「ん...」
「だからっ...」
泣くつもりなんてなかったのに
次から次へと涙が溢れて
そんな私の頭を、先生の右手が
何度も優しく撫でるから
気付くと先生の背中にしがみついて
泣いていた
「もう...心配しなくていい」
どれくらいそうしていたのか
ふいに先生がそう言って体を離した
見上げる私の涙を、親指でそっと拭って
ベッドへ座るよう誘導する
その時気付いた
先生は私の体を気遣って
敢えて家にやって来たのだと
電話で呼び出そうと思えば
いくらでもそう出来るのに
先生の優しさに気付き
涙がまた、溢れた
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神鹿(プロフ) - 見つけられました！ありがとうございます！ (2021年9月2日 23時) (
レス) id: 874191ca7a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - 神鹿さん» 神鹿さん、私の作品ページから飛べませんか？出来ないようであれば神鹿さんの設定R18作品を読めるように変える必要があります。 (2021年9月2日 8時) (レス) id: d1c1872a15 (このIDを非表示/違反報告)
神鹿(プロフ) - スミマセンが 別部屋へは どうやったら読みに行けますか？ (2021年9月1日 22時) (レス) id: 874191ca7a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - はるさん» はるさん、嬉しいお言葉のオンパレード！感激です。長らく放置していて気がかりだったお話を完結できて、私もほっとしています。一緒に楽しんで下さり、こちらこそありがとうございました。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: d1c1872a15 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 最後まで、ドキドキしながら読ませて頂きました。ありがとうございました。amiさんの言葉使いが大好きでした。終わり方も、ほっとする？爽やかな？心が明るくなる様なエンディングで、何度も読み返したい作品です。本当にありがとうございました。 (2021年8月30日 10時) (レス) id: 533b71ddc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami
| 作成日時：2017年9月18日 12時
