深愛2 ページ2
「じゃあ、行こうか」
「はい、ご馳走さまでした」
「...ん(笑)」
食事を終え
店の前に呼んでくれたタクシーに向かう
「あ...え？シム先生？」
その途中、すれ違い様に声を掛けられた
「え...」
すかさず足を止める先生
...誰？
「久しぶり、ですね...」
「...あぁ」
偶然の再会に少々困惑気味に見えるその人は
耳に掛けたワンレンボブが似合う美人で
正にクールビューティーという言葉が
ぴったりの女性
「まさかこんな所で会うなんて...
あの日以来ですね」
「・・・・」
...ん？何だろう
先生のこの態度
気まずそうに
目の前の女性から視線を逸らす先生に
モヤモヤと言い様のない不安に駆られていく
もしかして昔付き合ってた彼女、とか...？
こんな綺麗な人と？
どんな風に付き合ってたの？
告白はどっちから？
考え出したらキリがなくて
先生の後ろで一人そわそわと落ち着かなくなる
「久しぶりで悪いけど、急いでるから」
「あ、そうですよね」
そんな私にその女性がチラッと目をやった
「あっ...」
こんな心境なのに
思わずペコリと会釈をしてしまう
だってこんな事初めてで
どう対処すればいいのかわからない
「じゃあ...」
「はい」
唯一の救いは、こうして先生が
彼女をあまり相手にしない事
でも逆に言うと
それだけ彼女の事を意識しているようでもあって
複雑な心境のままタクシーに乗り込んだ
乗車中、隣に座る先生はずっと黙ったままで
その横顔に不安になったけど
.
「...あのっ！さっきの女性
もしかして昔付き合ってた彼女ですか！？」
ホテルの部屋に入るなり
ドアの前で勇気を振り絞って聞いた私に
「...そうだけど
ごめん、嫌な想いさせた？」
そう口にしながらもどこか嬉しそうな先生に
ドクンと心臓が音を立てた
「い、嫌な想いって言うか...」
「やきもち...？」
そっと腰を抱き寄せた私の耳元で
艶を含んだ先生の囁き
「...ッ///」
既に色気を孕むその低い声に
更に高鳴る胸
「俺だけかと思ってた...」
「え...？」
「患者にまで嫉妬して」
「え...患者さんに？」
思わぬ言葉に目が点
「加藤さんの話」
加藤さん...
そう言われて記憶を辿る
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神鹿(プロフ) - 見つけられました！ありがとうございます！ (2021年9月2日 23時) (
レス) id: 874191ca7a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - 神鹿さん» 神鹿さん、私の作品ページから飛べませんか？出来ないようであれば神鹿さんの設定R18作品を読めるように変える必要があります。 (2021年9月2日 8時) (レス) id: d1c1872a15 (このIDを非表示/違反報告)
神鹿(プロフ) - スミマセンが 別部屋へは どうやったら読みに行けますか？ (2021年9月1日 22時) (レス) id: 874191ca7a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - はるさん» はるさん、嬉しいお言葉のオンパレード！感激です。長らく放置していて気がかりだったお話を完結できて、私もほっとしています。一緒に楽しんで下さり、こちらこそありがとうございました。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: d1c1872a15 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 最後まで、ドキドキしながら読ませて頂きました。ありがとうございました。amiさんの言葉使いが大好きでした。終わり方も、ほっとする？爽やかな？心が明るくなる様なエンディングで、何度も読み返したい作品です。本当にありがとうございました。 (2021年8月30日 10時) (レス) id: 533b71ddc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami
| 作成日時：2017年9月18日 12時
