渇欲3 ページ13
それから数週間後
あ、いなくなってる...
誰かに貰われたのか
それとも処分されたのか
とにかくあのネコはいなくなっていて...
ふと、彼の事を思い出した
以前二人でこの店の横を通った時
「...フッ(笑)」
彼が一瞬、柔らかく微笑んだ事を
それは時間で言うと
瞬きするくらい短い間だったけど
今でも鮮明に思い出せるくらい優しくて...
まさかその視線の先に
後に顔を合わす事になる彼の愛しい人がいたなんて
そんな事思いもしなかった私は
飼ってる犬でも見せれば
そんな顔も見せてくれるの？
なんて...
そんなおめでたい事まで考えていた
.
「あっ、やっ...
今日はなんか、すごっ...ッ！」
会う度増していく快感
「うるさい、黙って...」
まるで気持ちが繋がっているかのような
気持ちいいセッ クス
でもそれは
決して愛から来るものではなかったのに
いつの頃からか
私は彼と私の正しい関係を、見失っていた
.
そして気付く
「ごめん...今日はちょっと無理」
「え...」
「と言うか...もう、ずっと無理」
やはり私達の関係はただのセ フレで
最初から愛なんてそんな物
少しもなかった事に
「...そ、残念」
こうして
私の渇欲から始まった
約一年程続いた彼との関係は終わった
でも、もしこの時
強がらずに自分の気持ちをはっきり認めて
彼との関係を過去の事にしておけば
.
「そんな事まで話すなんて...
本気なのね、あなたに」
こうして彼女と顔を合わせた時
こんなにも惨めな想いはしなかったかもしれない
「彼、上手いでしょ？(笑)」
こんな事言って...
「そう言えばあのクセ
まだ変わってないのかな...」
彼の"あの顔"だけじゃなく
心まで全部、その全てを手にしてるのは
「...あのクセ...って？」
「...イク時に、頭を抱えるヤツ(笑)」
私じゃなく
目の前にいる彼女なのに...
「...やっぱり変わってないのね(笑)」
ホント、バカみたい...
「あ、あの...
彼からLINEで、今日はここへは来ないそうなので、私はこれで失礼します...」
「そ...」
もう...
この店に来るのはやめよう
「...クスッ(笑)
お気に入りの店だったのになぁ...」
そう心に決めて
運ばれてきたコーヒーに口をつける事なく
私もお店を後にした
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ami(プロフ) - 14Bonさん» 14Bonさん、こんにちは(*^^*)嬉しいお言葉をありがとうございます！キュンとして頂けるようなお話を描くのが目標ですのでそう言って頂けて嬉しいです！秘恋の続編も妄想MAXで頑張りますね！ (2016年12月28日 16時) (
レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - ここあさん» ここあさん、お忙しかったんですね。体調には十分お気をつけ下さいね。チャンミンの可愛い嫉妬、拾って頂けて嬉しいです。自分だって過去に...でもそんなところが愛おしいです。次回先生の恋チャンミンもまた一緒に楽しんで下さいね。 (2016年12月28日 16時) (レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん、お待たせ致しました！待望のチャミ先生です！(笑)今回も皆様がキュンとなるようなチャミ先生を描けるよう頑張ります！一緒に楽しんで下さいね。 (2016年12月28日 15時) (レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - あいらさん» あいらさん、こちらこそいつもありがとうございます(*^^*)秘恋チャンミン、アンケートでもぶっちぎりの一位だったので、ちょっとドキドキしてます。楽しいお話になればいいのですが。また一緒に楽しんで下さいね。 (2016年12月28日 15時) (レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - sayoさん» sayoさん、ありがとうございます(*^^*)早速立ち上げましたので、これからまた一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2016年12月28日 15時) (レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami
| 作成日時：2016年12月7日 9時
