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二度目の旅行20 ページ8
「でも、それならそれで
僕は幸せです(笑)」
「え...」
「だってAさんさえいてくれれば
僕はそれで幸せだから...」
遠くを見ながらそう話したアイツが
コテンと、アイツの肩にもたれ掛かる私の頭に
自分の頭を重ねた
「・・・・」
まるで、ありきたりな少女漫画に出て来るような
くさいセリフとやり過ぎなこの状況
でも...
涙が出るほど切なく
幸せな気持ちになるのは
アイツだから
「うん...」
隣にいるのが
他の誰でもない
「唯一無二」の、アイツだから
「「出会えてよかった...」」
え...
偶然重なったセリフに
思わず顔を見合わせた
「「今同じ事...」」
あ、また...
しばし見つめ合い
「「・・・プッ(笑)」」
笑った
そう言えば出会った頃も
よくこうやって二人で声を重ねて笑ったよね
見つめ合い、クスクスと肩を揺らす私達
二人の間を
二人だけの速さで、時間が流れていく
「「好きだよ...」」
「「A チャンミン」」
ほら、ね...？
流れてる
「「...(笑)」」
幸せそうに目を細めたアイツの顔が
ゆっくり、二人の距離を縮めていく
もう何度もアイツと交わした「幸せな瞬間」に
私は静かに 目を閉じた
☆こちらの続きを番外編で描いてます。☆amiの部屋☆へどうぞ。
タイトルは「大海原のような男に」です。
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作者名：ami
| 作成日時：2016年3月21日 17時
