二度目の旅行17 ページ5
「ほら...
何してるの？動いて」
.
あれから...
「今夜」の事が気になって
ご飯もお風呂も
何をするにもどこか上の空だった私
今ようやく
自分が何をしているのかはっきり自覚している
.
「...ッ」
無理...
恥ずかしくて
ぎゅっと目を瞑り小さく首を横に振った
「じゃあ、やめる...？」
月明かりが差し込むベッドの上
私と同じ、生まれたままの姿で
仰向けに横になっているアイツが
私の腰を両手で掴んで体を離そうとした
「...やっ！」
それも...無理
さっきから何度も何度も
頭が真っ白になる直前で止められて
もう、おかしくなりそうだから...
「どっちなの？」
どっちなのって...
さっきからホント
「意地悪...」
私が苦手なの、知ってるくせに
「意地悪？嘘をついたのは誰？
今夜は覚悟してって言ったよ...？」
確かにそうだけど...
「A...？」
「...ッ！」
アイツにまたがる私の太股に
ゆっくり流れていったアイツの右手に
ゾクッと体が震えて
堪らず体を動かした
「...そのまま続けてよ」
アイツにそう言われ
観念した私は
目を瞑り
アイツの固く割れたお腹に両手をついて
ゆっくり...
自分の好きなように動き出した
それをアイツはきっとじっと見つめている
下から、熱っぽい眼差しで
一瞬足りとも逸らすことなく
だから、苦手なのに
だからあんまりシたくないのに
恥ずかしくて...堪らないから
.
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作者名：ami
| 作成日時：2016年3月21日 17時
