プレゼント2 ページ29
.
初めてプレゼントに私が欲しいと言われたのは
高2のクリスマスで
これ以上ない距離でアイツを感じられて
幸せだったのを覚えてる
「...ッ！」
そしてそれは
あの頃から数え切れないくらい肌を重ねた今も
少しも変わってなくて
「...ッ、大丈夫？」
特に、仲直りのHは
その想いが一際強くなって
「うん、平気...」
堪らず零れた涙を
アイツは親指で優しく拭うと
ちゅっ...
おでこにそっとキスしてくれた
その瞬間、確かに私の視界を塞いだのは
男らしく、それでいて綺麗な首筋と
その下に浮かび上がる太く逞しい鎖骨
普段のアイツからは想像もできない
"男の姿"
更にそのまま少し視線を下にずらせば
分厚い胸板まで見えて...
それにドキドキして、キュンと身体が疼くのも
初めて私をあげた
高2のクリスマスから変わってなくて
駆り立てられるように
しがみついていたアイツの首を引き寄せた
「ン...」
それに焦らす事なく応えたアイツ
ちゅっ、と唇にキスを落とすと
ゆっくり腰を動かし始めた
.
「「はぁ、はぁっ...ッ」」
すぐにお互い荒くなった吐息が
鼻が擦れる程の距離で見つめ合う
二人の間で交ざり合い
徐々にこの部屋の温度を上げていく
「セ ックスは格闘技」
なんて言葉を耳にした事があるけど
「...ッ、気持ちい？」
「うんっ...」
「僕も...」
こんな風に汗にまみれて絡まり合う姿は
あながち外れてないかな、なんて思う
「おいで」
「ぁっ...」
おまけにこんな風に身体の向きを変えられて
「はぁはっ...Aッ」
四つん這いになった首の後ろで
絶え間なく荒い息を吐かれたら
もはやその通りだと認めざるを得なくて
ギシッ...！
後ろから伸ばした右手でヘッドボードを掴み
その腕に男らしい筋を走らせながら
私を揺らすアイツに勝つのは
もう到底無理な話で
「あっ、もぉ...チャンミン！」
今夜も先に、一人身体を震わせた
...ちゅっ
「はぁはぁ...好き？」
「うん...」
「ン...僕も(笑)」
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作者名：ami
| 作成日時：2016年3月21日 17時
