イタズラの跡 ページ14
「ふぅ...
なかなか楽しい映画でしたね」
...へぇ、そりゃあ良かったね
「まさかあの時の彼が犯人だったなんて」
...どの時の彼？
「全てがバレた時の彼の顔、見ました？」
それは...どんな顔？
「ププッ...
マヌケな顔してましたよねー！(笑)」
だからどんな顔！(怒)
再生中、後ろからイタズラばっかりするから
全然集中できなかったんですけど！
「...ん？どうしたんですか？そんな顔して」
だからお前のせーだろ
お前の！
アイツが後ろから私の顔を覗き込んだ
「あ...」
あ？
「見えちゃった...」
「え...」
伏せたアイツの視線の先
アイツのイタズラの跡が残る
ボタンがひとつ外されたシャツの中に
パステルブルーのブラが
ちょっぴり顔を覗かせていた
「...ッ！///」
慌てて隠そうとするも
「ダメ...」
その手をアイツに掴まれた
そのままゆっくり、お腹の前に誘導される
「手はここ...」
さっきまでとは打って代わって
トロンと目を蕩けさせたアイツが
左の耳元で囁いた
「あっ...」
思わず声が漏れる
なぜって...
後ろから回されたアイツの右手が
シャツの下にそっと忍び込み
優しく胸を包んだから
「可愛い声...」
低い声でそう囁かれた後
そこを、甘噛みされる感触
「ンッ...」
体が小さく揺れた
「ホント、弱いね...耳」
敬語じゃなくなっているアイツは
もう完全にスイッチが入っている
「ン、ンッ...」
そのままアイツが
何度も何度も耳を舌で愛撫して
「あっ...」
ブラの下にまで指を入れられたら
もう...堪らない
「ダメだよ...」
きゅっ...
私の腰に回されたアイツの左腕に力が入る
逃げる事ができない
徐々に自分を見失ってく快感から...
さっきからずっと流れていた
映画のエンディング曲
それが止むとリビングに響くのは
アイツを感じる私の声と
私を愛する、アイツのリップ音だけ
もう、ダメ...
すっかり熱くなった身体をどうにかして欲しくて
アイツの腕を掴んで訴えようとしたら
「ギャッハッハ...(笑)」
突然、大きなバカ笑いが聞こえてきた
DVDからテレビに切り替わったらしい
それに二人で身体を揺らし
見つめ合った
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作者名：ami
| 作成日時：2016年3月21日 17時
