鏡張りの部屋1 ページ28
「クスッ...緊張してるんですか？」
「え...」
「だってそんなにしがみついて」
部屋の入り口で
後ろから覗き込むようにキスされて
そのままベッドの縁に座らされた私
ベッドに右膝だけついたアイツの首に
ぎゅっとしがみついていたのを
クスッと笑われた
「だ、だってこんな部屋...
は、恥ずかしくて///」
私と違ってアイツは余裕の態度
「恥ずかしいって...こんな風に？」
「えっ...」
突然クルッ！と体を反転させられて
鏡に向かい合わせになった
その服の裾から...
アイツの両手がゆっくり忍び込んでくる
「ぁっ...///」
私の胸を包むアイツの両手の形が
服の上にくっきり浮かび上がった
その様子が
目の前の鏡にはっきりと映し出されて
「やっ...///」
アイツが言うように恥ずかしくて
ぎゅっと目を閉じ顔を背けた
「ダメ、ちゃんと見てて...」
耳元で囁かれ
ちゅっ...ちゅっ...
頬にぶつかるようなキスをするアイツの唇に
背けた顔を再び正面に押し戻される
「ほら...ちゃんと見てて？
僕がどれだけAさんを愛してるのかわかるから...」
耳を擽るアイツの低い声に
仕方なくうっすら目を開けると
私の胸を包むアイツの手が
服の下で円を描くように動いているのが見えた
「柔らかい...」
私の肩のすぐ上にあるアイツの顔
触れている胸を確かめるように見下ろす
その伏せた長い睫毛が妙に色っぽい
「...ッ///」
...ただ胸を
しかも下着の上から触られているだけなのに
まだまだ耐えられないくらいの刺激を
与えられてるわけでもないのに
「...ッ、はぁっ...ン！」
目の前の鏡が映し出す光景に
早くも息が上がる
「色っぽい顔...」
眉を寄せて感じている私の顔を
アイツが鏡越しに見つめる
「でもまだこんなんじゃないよね？」
「あっ...ッ！」
アイツが下着を下にずらし直に胸に触れてきた
さっきより強くなった刺激に
息を切らしながら目を細めると
耳元で、そっと囁かれた言葉
「そう...でももっとできるはずだよ？
僕だけに見せる女の顔が...」
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作者名：ami
| 作成日時：2015年11月10日 12時
