守ろうとする姿に ページ25
「安静にしてなきゃダメじゃないですか！安静に！」
「あの、チャンミ・・・」
「ハッ...！さっきあんなにずぶ濡れになってたけど大丈夫か！あ、暖めなきゃ...！とにかく暖めないと！」
「だからまだ・・・」
「なんだこのペラペラの布団は！
これじゃあ寒いですよね！」
「いや、そんな事は・・・」
「フロント...そうフロントに電話だ！
湯タンポに毛布、それから...ブツブツ」
人の話、聞きやしない
「妊娠初期はだいっっじな時期ですからね。
赤ちゃんにとっても、母親にとっても！」
でも...
「えーとっ！
電話はどこだ、電話は！！...あ、あった！」
必死になって何よりもまず
私と、お腹にいるかもしれない赤ちゃん
その「ふたつの命」を守ろうとする姿に
「ふふっ...(笑)」
何をあんなに不安になる必要があったのかと
可笑しくなる
「もしもし？フロントですか...あっ！
どうして泣いてるんですかっ！」
シュタッ...！！
アイツが通話中の受話器を放り投げて
布団に埋もれた私の所へ飛んできた
「ストレスは一番の禁物なんですよ？
不安な事があれば、なんっでも言って下さい！」
私の頭を優しく撫でる...
アイツの手
「...うん、ありがとう(笑)」
「え、えっ！？どうして？
もう泣かないで下さい！...オロオロ」
チャンミンこそ...
チャンミンこそ
泣きそうになってるじゃん...
「ふふっ...(笑)」
「あぁ、きっと妊娠の影響で精神が不安定なんですね...大丈夫です。僕がずうぅっと！側にいますから」
ベッド脇に跪いているアイツが
私の右手を両手で優しく握り締めた
「だから今は
安心して休んで下さい...(笑)」
ちゅっ...
オデコに落ちた
優しい、優しいキス
「うん...(笑)」
「大丈夫、大丈夫だから...(笑)」
「...うん！(笑)」
大好きだよ...チャンミン(笑)
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作者名：ami
| 作成日時：2015年11月10日 12時
