アイツの日記帳13 ページ34
アイツが指差したページには
隼人が引っ越して来て再会を喜ぶ気持ちと
隼人に対して抑えられない嫉妬を感じて
困惑する気持ちが書かれていた
そしてそれは
「隼人と別れていたかわからない」と
私が言った事で
僕の知らないAさんを知っている事が悔しい
二人がまた付き合うと言い出したらどうしよう
次第に、隼人に対する嫉妬と不安だけが
綴られるようになっていった
そしていつしか
どうして僕を一番に想ってくれないの？
Aさんも僕と同じように嫉妬すればいい、他の子と一緒にいる僕に。
私に対する不満も
同様に綴られるようになっていった
確かにあの頃チャンミンは
私を無視して他の子とばかり親しくしていた
今のアイツではあり得ないその行動に
とても傷付いたのを覚えている
「あの時は本当にごめんなさい。
Aさんの気持ちがまた、隼人に戻ってしまうんじゃないか不安で...Aさんがまだ僕のものじゃなかったから」
僕のもの...
それって、まだHはしてなかったからっていう
意味だよね
・・・やだ、なんだかドキドキしてきた
あの時の気持ちを思い出したからか何なのか
途端に心臓がうるさく暴れ始めた
「だから...Aさんに私を全部あげるって言われた時は、ほんとぉーにっ！嬉しかったんですよ？(笑)」
「そうなの...？///」
「はい(笑)あの日の事はもちろん書いてありますから、見せてあげましょうか？」
「え...」
私との初めてを
アイツがどんな風に書いたのか
恥ずかしいけど知りたい気持ちもあって
「うん...///」
真っ赤になりながら小さく頷いた
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作者名：ami
| 作成日時：2015年6月27日 10時
