かわいいアイツ ☆Changmin☆ 可愛い彼は大学生6 (ページ4)

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切ないキスマークページ4

「...南川さん？」

「さっき、シム君はどんなHするの？って聞いたでしょ？」

「うん」

「私ね...愛のあるHってした事ないの」

「えっ...そう、なの？」

突然の爆弾発言に、動揺を隠せない

「うん...好きになる人にはいつも他に好きな人がいて、今も...」

「今も？」

「うん、今も...私の事が一番だって言ってくれる人とはシた事ないんだ...」

じっと机の上のノートを見て話す南川さん

どんな恋をしてるんだろう

「だから、心から自分を愛してくれる人のHてどんななのかなって...」

まだ親しくなって数日だったけど

南川さんは、性格もその外見に合わせて

男っぽいものだとばかり思っていたから

そんな悩みがあるなんて意外だった

でも...

「あ、ごめん突然こんな話...(笑)」

きっとずっと悩んでいたのかな

だって南川さんの顔は

「シム君のキスマークが見えてつい(笑)」

「...笑わなくていいよ」

「えっ...」

「笑わなくていい」

「シム、君...？」

南川さんが僕を見た

「だって南川さん、すごく辛そうだよ？」

「・・・・」

僕を見つめる南川さんの瞳に

みるみるうちに涙が溜まっていく

「我慢する必要なんてない。
泣きたきゃ泣けばいいんだ」

ポロリ...

その潤んだ瞳から

静かに一粒涙が零れ落ちたかと思ったら

「...ぅっ...ふっ」

南川さんは声を出して泣き始めた

そんな南川さんと僕を見て

周りの学生がヒソヒソ言いっていたけど

そんなの関係ない

本当に辛い時は無理して笑わなくていい

素直に泣けばいいんだ

「はい」

差し出したハンカチを

震える手で受け取る俯いた南川さんの項に

うっすら見えたキスマークが、切なかった