正直に答えて ページ35
昼休み
今日もアイツと一緒にお弁当を食べる
さすがに中庭は寒いので
最近は空いている教室を使っていた
アイツとひとつの机を挟んで向かい合って座り
お弁当を広げる
「ねぇチャンミン
そろそろテスト勉強始めない？」
「そうですね。そう言えば隼人も
前の学校で習わなかったところが出るから
教えて欲しいって言ってたな...」
「そっか、大変だね。
それにしても二人はホント仲がいいよね(笑)」
隼人は付き合っていた時
時々楽しそうに友達の話をしてたけど
まさかその友達の一人がアイツだったなんて
思いもよらなかったな
「ねぇ、二人はいつから仲がいいの？」
「中2の時に一緒のクラスになってからです」
「そうなんだ」
「僕...人見知りなところがあるから
仲良くなるのに少し時間が掛かるんだけど、隼人とは初めて話した日にすぐに打ち解ける事ができて。
そう言えばAさんとも、初めて話した時に友達になって欲しいって言いましたね(笑)」
「そうだったね(笑)
でもそんなに心を許せる友達ってなかなかいないから、また会えて本当に良かったね」
「はい(笑)」
ニッコリ笑ったアイツは
箸を持つ手を止めて私を見つめてきた
「...Aさん」
「なに？」
「Aさんも隼人とは
アイツの引っ越しが原因で別れたんですよね」
「そうだよ？
中学生に遠距離恋愛は難しかったみたい(笑)」
「...じゃあ、隼人が引っ越してなかったら
別れてなかったですか？」
え...？
「どうなんですか？」
アイツの真っ直ぐな眼差しに
ドキッとした
「正直に答えて下さい」
その真剣な瞳に、嘘はつけなかった
だから...
「わからない...」
だって隼人のことは本気で好きだったから
別れた時はしばらく辛かった
「...そうですか」
私の返事を聞いたアイツは
そう一言だけ言って再びお弁当を食べ始めた
この日を境に
アイツの様子が徐々におかしくなっていった
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ami(プロフ) - のりのりさん» のりのりさん、嬉しすぎるお言葉をありがとうございます(*^^*)なかなか表現力がなくて、ありきたりな描写しかできませんが少しでも届くものがあるなら嬉しい限りです。続きも公開しましたのでお時間あるときに覗いてみて下さいね。ありがとうございます(*^^*) (2016年5月7日 10時) (
レス) id: 08257c9958 (このIDを非表示/違反報告)
のりのり(プロフ) - 何度読んでも 幸せな気持ちにキューンときたり、切なくて苦しくなったり… 入り込んじゃいます(^-^) (2016年5月4日 7時) (レス) id: 21fe8feb28 (このIDを非表示/違反報告)
an(プロフ) - かえるさん、アイツも自分の気持ちの持っていき場所がなく、こんな態度をとってしまいました。今なら...きっとキャッ(//∇//)な感じで嫉妬されちゃうんでしょうね。 (2014年5月22日 14時) (レス) id: 65b029e398 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 読んで内容も知ってるのに胸が締め付けられます…(T△T) (2014年5月17日 19時) (レス) id: cb09582b35 (このIDを非表示/違反報告)
an(プロフ) - ありかさん、意地悪な作者なんですみません(笑)アイツのやきもちは今後もずっと続いていきます。もしかしたらパワーアップしてるかも！？ (2013年7月11日 16時) (レス) id: 65b029e398 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami
| 作成日時：2013年5月30日 10時
