繋がる想い ページ46
「ねぇ、ここは？」
「う〜ん、もうちょっと近い方がいいな」
「ではこちらはいかがですか？
近くにスーパーもありますので便利ですよ？」
「ホントだ、良さそうだね」
「うん、いいかも」
「じゃあここ、実際見ることできます？」
「はい、もちろん。
準備してきますのでお待ち下さいね」
今日は休日で
駅前の不動産屋に来ていた
「じゃあ、行きましょうか」
「はい」
準備が整い実際に内覧しようと外に出ると
「何アレ...事故？」
目の前の交差点に人だかりができていた
気になってちょっと首を伸ばしてみると
え...
「チャン...ミン？」
人だかりの隙間に
アイツにそっくりな人影が見えた
人だかりの真ん中
路上に俯くように座り込んでるその姿
「あの、お客様...？」
ドクドクと波打つ心臓の音を聞きながら
店の人が呼び止めるのも聞かず
ゆっくり近付いて行く
まさか、そんなはずないよね...
手を伸ばせば届く距離まで来た時
その人物が顔を上げた
「！！！」
やっぱり
「チャンミンッ...！」
思わず叫んでしまった名前に
アイツがこっちを向いた
「誰？」
「知り合い？」
皆の注目が一斉に私に集まる中
「Aさん...」
立ち上がり
アイツがゆっくりこっちへ歩いて来た
どうして？
何で、チャンミンが...？
突然目の前に現れたアイツに
動揺してしまう
そんな私にお構いなしに
アイツはすぐ目の前までやって来ると
「えっ...」
何も言わず
ぎゅうっと私をその体に抱き寄せた
「ごめんなさい、Aさん...！」
チャンミン...？
「僕全然わかってなかった、Aさんの気持ち。こんなに...こんなに不安で堪らないなんて」
「チャン、ミン...？」
何を、言ってるの？
「お願いだから考え直して、お願いだからっ...」
私の首筋に顔を埋め
ぎゅっと更に体を寄せる
「何...言ってるの？チャンミン」
私達別れたはずだよね...？
「どーゆうこと？」
「彼女？」
観衆もざわつき始めた
「離して、くれる...？」
「いやだっ...」
ぎゅうっ...
「Aさんがやめるって言うまで離さないっ...」
それって...
「自分勝手なのはわかってる、でも...」
...でも？
「僕以外の男と一緒に住むなんて
そんなの絶対許さない...！！」
「・・・・」
チャンミン...！
アイツの腕の中
涙で滲む私の視界に
「よかったね、A...(笑)」
そう言って微笑むユウちゃんが見えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 654人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ami
| 作成日時：2014年9月25日 15時
