アイツと旅行16 ページ16
アスカ先輩と仲が良かった白鳥さん
スラッとした長身に掌サイズの小さな顔
まるでモデルみたいなイケメンな先輩で
学校ではちょっとした有名人だった
「ポニーちゃん？
ポニーちゃんて何ですか？(笑)」
あっ、ヤバイ・・・
アイツはニコニコ笑ってるけど
この話はこの辺でやめな・・・
「ポニーちゃんはAのあだ名よぉ。
白鳥が呼んでた...」
・・・きゃ
「...白鳥？」
「ポニーちゃんにしなきゃあ
悲しむよぉ、白鳥が...」
遅かった...
「白鳥って、あの白鳥さんですかっ！」
アイツもやっぱり知ってたか
白鳥さん
テーブルの上に身を乗り出し
アスカ先輩の返事を待つアイツ
「そうよぉ〜？白鳥はねぇ
すんごく可愛がってたんらから、Aのことぉ」
あぁ...アスカ先輩
それを言ったら...
「そうなんですかっ...！」
アイツが泣きそうな顔で私を見た
「えっ、いやっ...そんな事な・・・」
「そうなのよぉ。Aも白鳥さん白鳥さんってほんっろに、仲が良かったんらからぁ」
うりゅっ...！
私を見つめるアイツの瞳が
さっきより激しく潤んだ
「会いたがってるのよぉ、Aに...
白..鳥...」
そう言ってテーブルに突っ伏し
ついには眠ってしまったアスカ先輩
その横では、相変わらず
テンション高く騒いでいるマミさんとケイさん
そしてそんな二人の前には
「会いたがってる...白鳥
すんごく、可愛がって...ブツブツ...」
半裸状態で一人廃人寸前のアイツが...
あぁ、お願い
誰か助けて...
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作者名：ami
| 作成日時：2014年9月25日 15時
