彼女の言葉 ページ11
「はぁ...」
ため息をつきながら帰る帰り道
さっきは違って見えた風景が
今はいつもと同じに見える
いや...
いつもより殺風景に見える
先生と一緒に歩く世界を知ってしまったから
「はぁ...先生、彼氏がいたんだ...」
例えそれが既に終わった事でも
相手が年上だったという事で
未来への希望はなくなった感じだ
「はぁ...」
ふと顔を上げると
夜なのに珍しい、塀の上にカラスがいた
目が合い、じっとこちらを見つめるカラス
立ち止まり話しかけてみた
「...ねぇ、諦めた方がいいと思う？」
「・・・・」
「黙ってるって事はそうなの？」
闇夜に紛れたカラスは
依然として僕を見つめたまま
「どうして...どうしてそんな目で見るんだ！仕方がないじゃないか！！」
だってどんなに願っても
年の差なんてどうする事もできない
僕の大声に驚いたカラスは
バタバタと飛んでいってしまった
「はぁ...」
.
それから数日後
本屋で参考書を選んでいる時だった
たまたま後ろにいた女の子達の会話が
僕の恋のターニングポイントとなった
「ねぇA...
大沢さんの事、もう少し頑張ってみようと思う」
「えっ！ホントに！」
「うん...諦めようかと思ったけど、後で後悔したくないし」
「そうだよ！
何もしないで諦めるなんて自分が可哀想」
自分が可哀想？
「せっかく好きになったんだもん。
もっと大事にしてあげなきゃ、自分の気持ち！」
「・・・・」
「そうだね(笑)」
「そうだよ！
それにみななら絶対うまくいく気がするんだ」
「どうして？」
...うん、どうして？
「だってみなだから」
「・・・・」
「ふふっ(笑)
なにソレ、でもありがとう」
ソフトクリームでも食べに行こっか
そう言いながらその場からいなくなった女の子達
再び静かになった本屋
「せっかく好きになったんだもん
もっと大事にしてあげなきゃ、自分の気持ち！」
友達の事を「だってみなだから」
そうシンプルに信じてあげる彼女の言葉が
いつまでも、耳に響いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 192人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ami(プロフ) - Mikuさん» Mikuさん、ありがとうございます(*^^*)マイペース更新、そして時々変態になり(笑)申し訳ないですが、一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです♪ (2018年1月15日 23時) (
レス) id: 1a8abb9722 (このIDを非表示/違反報告)
Miku(プロフ) - amiさん、早速のお返事ありがとうございます。さらに色んなチャンミンに会えるのがたのしみです。いつも応援してます。 (2018年1月15日 23時) (レス) id: 43db41bb6e (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - Mikuさん、こんばんは(*^^*)全て読んで下さったんですね。嬉しいです♪ありがとうございます！大人のお話は観覧設定を変更する必用があります。マイページへ飛んで設定をクリック、観覧できるようR18コンテンツフィルタを変更し直して下さい。 (2018年1月15日 23時) (レス) id: 1a8abb9722 (このIDを非表示/違反報告)
Miku(プロフ) - amiさん、こんにちは。このお話を読み終わって、「かわいいアイツ」シリーズを全て読み終えました。「アイツ」はホンッとにかわいいやつですね。「私」のチャンミンへの甘い甘い優しさも大好きです。大人のかわいいアイツはどうやったら読めますか？是非読みたいです。 (2018年1月15日 20時) (レス) id: 43db41bb6e (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - ありかさん» ありかさん、こちらも読んで下さったんですね。ありがとうございます(*^^*)やはりレイとの過去は読むのに勇気がいりますよね。でもおバカなオマケで救われたみたいでよかった！(笑)この先もアイツの隣は「私」唯一人です！いつもありがとうございます。 (2015年7月29日 21時) (レス) id: 08257c9958 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ami
| 作成日時：2014年5月2日 13時
