イヤな汗 ページ44
私がアイツに甘えてから
二人の関係はますます順調で(誰？気のせいじゃない？って言ったの)
気になっていたアイツの初仕事も無事終わり
あとは掲載された雑誌の発売を待つだけになった
今日は金曜日
これから仕事終わりに
久しぶりにみなと夕飯を共にする予定
待ち合わせしたお店に着き
案内された席へ腰を下ろすと電話が鳴った
RRRRR...
みなからだった
「もしもし、みな？
えっ、そうなの？」
いつもお世話になっている先輩に
急な残業を頼まれ
今夜は来られないという連絡だった
「はぁ...」
仕事じゃ仕方ないよね
う〜ん、どうするか？
美味しいと評判でずっと気になっていたお店
だけど正直
お一人様をするには少しキツい雰囲気
う〜ん...
キョロキョロとお店を見回す
「「あっ！」」
するとなんと、少し離れた席に座る
先輩社員の宮本さんと目が合った
立ち上がり、宮本さんのテーブルまで行く
「おぅ、竹内！」
「こんばんは、宮本さん。
誰かと待ち合わせですか？」
「まぁ、そうだったんだけど
急用でキャンセルになっちゃって...」
なんと！
この状況で素晴らしすぎる偶然！！
「ホントですか！？実は私もなんです」
「え、竹内も？
それなら一緒にどう？」
「はい！」
もちろん喜んでー！！
ヤッタネ！
「ふふっ(笑)」
これで気になっていた
ここの創作料理が食べられる
ウキウキで宮本さんの向かいの席に移動した
RRRRR...
そこへ再び鳴ったケータイ
アイツからメールだった
確か今夜は食べ歩きサークルの活動があるって
言ってたよね
何だろう？
何かあったのかな？
イスに座りながら
送られてきたメールを確認してみる
-Aさん、もう
いるよいるよ
-実は驚かせようと思って内緒にしてたんですけど-
ふんふん
-やっぱり言っちゃいますね。-
なになに？
「・・・・」
読み終わった瞬間
・・・ヤバイ
全身からイヤな汗が吹き出るのを感じた
なぜってメールには
-実は今夜の活動場所、Aさん達と同じお店なんですよ！もうすぐ着きますので待ってて下さいね-
ハートの絵文字付きで
そう書かれていたから
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作者名：ami
| 作成日時：2014年3月21日 0時
