もっと言わせたい ページ25
想いを確認するように
お互いの身体にたっぷり触れ合い
「...ッ」
「Aっ...」
たった今ひとつになったばかりの身体
「チャンミン、大丈夫？」
「うん...
でもやっぱり今日はAにして欲しい」
下から私を抱き締め
すがるような目でそう言われたら
上手く愛せる自信なんてなくても
「うん...」
これ以外の返事はない
.
「はぁはぁ...ンッ！」
私の下で
徐々に荒くなるアイツの息遣い
赤く火照った
少しだけ苦しそうな顔
「チャンミンッ...大丈夫？」
「うん...大丈夫だから
お願い、このまま続けて？」
「うん...」
いつもより熱いアイツの身体に
想いを刻むように腰を動かした
「ぁっ...」
時折小さく声を漏らし
目を閉じ私を感じている顔が可愛いくて
ちゅっ...
伏せた長い睫毛に
優しくキスを落とす
だけど私の方こそ
もう既に余裕なんてなくて
「ねぇA
好きって言って...？」
そんな私に泣きそうな顔で甘える
どこまでもどこまでも
かわいいアイツ
「はぁっ...好きっ！」
大好き
私だってずっと不安で仕方なかったから
もっとたくさん求めて欲しいし
「Aっ...」
蕩ける瞳で私を見つめるアイツに
もっと言わせたくて堪らない
だから...
「他には...？」
「よそ見なんかしちゃっ、ダメだよ？」
私を包む、熱く火照った逞しい体とは裏腹の
可愛いお願い
「うん...他にはっ？」
「毎日好きって言わなきゃ...ダメッ」
重なる気持ちと一緒に交ざり合う
熱い体温
「うん...他に、は！」
「僕以外の人に触れさせたら...ッ！
ダメだよっ...？」
私の動きに歪む、愛しいキレイな顔
「ァッ...」
「Aっ...」
「...ん？」
「ずっとずっと
僕だけを好きでいないとっ...」
「「はぁっ...」」
「ダメだッ...！」
ひとつに溶け合う
気持ちいい身体と重なる息遣い
「あっ...！」
チャンミン...！
震える体で抱き締め合う幸せに
「うん...」
涙が零れた
.
「チャンミン、大丈夫？」
「うん...」
倒れ込んだ腕の中
「大好きだよ、A...」
静かに重なる二人の唇
「私も...大好き」
だからこの先もずっと
一緒に時を重ねていこうね
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作者名：ami
| 作成日時：2014年3月21日 0時
