よかった ページ48
「じゃあ、気を付けて帰って下さいね」
「うん、じゃあね...(笑)」
駅まで送っていくと言い張るアイツを
なんとか断ってお店を後にした
今一緒にいても
上手く話せる自信はないから
「はぁ...」
ため息をついて歩き出した時
後ろから声を掛けられた
「アレ？竹内？」
「え...？」
振り返ると
そこにいたのは同期の田中
「こんな所で何やってんの？」
何って...
彼氏に嘘ついて
逃げ出してきたなんて言えない
「...家に帰るところだよ」
「そっか」
「田中は？」
「俺？俺は彼女に高〜いメシ奢らされちゃってさ」
なるほど...
どうりでビシッ！とスーツを着こなしてるわけだ
大卒だからスーツを着ていると
普段より大人っぽい
まぁ、中身もしっかりしてるんだけど
「今日、彼女の誕生日でさ」
「そうなんだ、おめでとう」
...ん？アレ？
でもどうして一緒じゃないの？
「まぁ、めでたいからいいんだけどさ。
彼女のヤツひどいんだぜ」
「どうして？」
「俺に奢らせるだけ奢らせて
この後は友達がお祝いしてくれるからじゃあね、だってよ。まったく...」
文句を言いながらも
どことなく幸せそうな田中
「はぁ...まったく
アイツには敵わないよ(笑)」
「よかったね(笑)」
「はぁ？お前、ソレひどくねーか？」
「ふふっ、そう？
だって幸せでしょ？(笑)」
「...フッ、まぁな(笑)」
よかった
偶然にも田中に会えて
「それでさぁ・・・」
「うんうん(笑)」
一人だと
泣きながら帰る羽目になっていたと思うから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 527人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ami
| 作成日時：2014年2月1日 23時
