かわいいアイツ ☆Changmin☆ 可愛い彼は大学生 (ページ31)

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どっちかって言ったらページ31

「ねぇシム君、このあと時間ある？」

「え？時間？」

大学の帰りに寄った本屋

そこでの用事を済ませて

駅までの道を歩いていると一之瀬さんが言った

「参考書を一緒に選んでくれたお礼に
ご飯をご馳走したいんだけど」

「お礼なんて別にいいよ」

「そう？でも今日お手伝いさんいないんでしょ？」

確かに今日はお手伝いさんは休み

「うん」

「だったら一緒にどうかな？
あっ、でも彼女と約束がある？」

「ないよ」

Aさんは

佐々木さんと会うって言ってたから

「それならいいでしょ？
お礼にご馳走するよ(笑)」

「・・・・」

僕は少し迷って

「じゃあ、ご馳走になろうかな」

軽い気持ちで

一ノ瀬さんの誘いに乗る事にした

「ホントに？(笑)」

「うん」

僕の隣で、嬉しそうに笑う一之瀬さん

やっぱり綺麗な笑顔だな

男達が騒ぐのも頷ける

僕のAさんは

どっちかって言ったら可愛い笑顔なんだよね

ベビーフェイスっていうか

とにかくっ！可愛いんだよね

「シム君？何笑ってるの？」

「え？僕、笑ってた？」

「うん、思いきり(笑)」

そっか、僕笑ってたんだ

Aさんを思い出して

「何か面白い事でもあったの？」

「ふふっ、何でもないよ(笑)」

「そ？」

「うん(笑)」

「まだ、ちょっと時間が早いけどどうする？
何か見たいものある？」

一之瀬さんが腕時計に視線を落とした

「あの、すみません...
ちょっとお時間よろしいですか？」

そこへ一人の男性が声を掛けてきた

「はい...？」

一之瀬さんと二人で顔を見合わせ

少しだけ不審に思いながら返事をすると

「私、こういう者なんですが...」

その男性は一枚の名刺を差し出してきた